一年の計

　　　　◇◇◇謹賀新年◇◇◇

一年の計は元旦にあり…って言いますが、、

もう20年以上も前、ある取引先の社長さんが、僕に、こんな
ことを教えてくれました。

　　数字を知れば、豊かになる。
　　経済を知れば、もっと豊かになる。
　　おまえも、もっと勉強してみろ！

当時、24か25歳だった僕は、そこそこ仕事の流れも覚え、
慣れてきたせいもあり、サボって、手を抜くことが増えて
いたみたいです。

そこで、その社長さんが教えてくれたことは、

　　オレら肉体労働者も、少しは頭を
　　鍛えないとアカン！
　　頭も鍛えた分だけ、使えるように
　　なるモンだ。
　　どうだ？
　　おまえ、時間に余裕出てきたみたいなんで、
　　ちょっと頭、鍛えてみろ！

一冊の経済学の本を読めと言うことで。。

経済学と言っても、その本はとても読みやすく、わかりやすい
言葉で書かれていたので、僕でも難なく読むことが出来ました。

その本には、

　　●働いてお金が貰える仕組み
　　●貰ったお金を何に使うか
　　●使わないとお金はどうなるか
　　●資本主義って何だろう
　　●外国為替市場のメカニズム
　　●株式市場のメカニズム

などなど、実に身近な金銭に関わる内容について、さらに、
資本経済、市場経済の基本的なことが僕レベルでもわかる
ように書いてありました。

その本を読み終えた頃、その社長さんが、僕にいろいろ質問
してくるようになりました。

　　今、おまえが貰っている給料、
　　1日当たりにするといくらになるか？
　　1時間当たりにしたら？
　　それが時給だ。

　　セメント材10Kgでどれだけ面が
　　取れるか？
　　受注によって違ってくるから、
　　ちゃんと記録しとけ！
　　それが歩留まりになるんだ。

　　5人中1人なら、その割合は20％だろ？
　　それじゃ15％とは何人中に1人のことだ？
　　12％ではどうだ？
　　8％ならどれくらいになる？

　　このタイプの床張りなら半日掛かる。
　　車に積んである床材を見て、どれくらい
　　時間が掛かると思う？

などなど･･

その社長さんは、頭の回転が良く、スラスラと暗算できる
ようで、以前から僕は、それを羨ましく思っていました。

なので、社長さんからの質問に、少しでも早く答えようと
僕なりに頭を回転させるようになりました。

そのおかげで、計算力と言いますか、換算してみたり、
数字を細かく見る力がついたように思いました。

また、次第に、初歩レベルですが経済にも関心を持つように
なってきて･･

輸入木材などの原価に影響する外国為替･･

その為替市場に関連する金利動向･･

さらに、株式市況から見えてくる産業の好不況･･

確かに、僕の仕事にも関わっています。

経済を知れば、もっと豊かになる…ってのは当たってます。

それで、その社長さんの年賀状に･･

　　今年こそ歩留まり100％

と書いてあって･･

単純に「良い仕事をしよう」って意味だろうと思います。

この年賀状を“一年の計”にと思ったですよ、社長さん！
今年もよろしくお願いしますね☆

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