そこにある展示車

自動車ディーラーの販売店には、ショールームが設けられて
いて、そこには新型車が展示されている…ってのが定番の
光景でしたが･･

最近は、ショールームを縮小したり、ショールームがないと
言った販売店が増えているそうです。

と言いますのも･･

今どきの消費者は、

　　店内に車が置いてあるのは汚らしい…

と言うイメージを持つ人が多いみたいで。。

そう言われると、確かに、少し前までは新型車を展示して
いたのに、子ども向けの数種類の遊具が置かれていたり、
洒落たカフェみたいな内装になっている販売店を見ること
ありますね。

ところで、展示車、または、試乗車は、通常の販売用と区別
することなく、普通にお客に納車されているそうで･･

今も、そこは変わらないみたいですけど、何しろ、ショー
ルーム自体減ってしまっているので･･

さらに、2021年から2022年において、特に新車の納期遅延が
深刻になった頃などは･･

　　そこにある展示車、売ってくれよ！

と言うお客も多かったらしいです。

が…

どれだけ遅延しようが、展示や試乗用の車両は絶やすことは
できないみたいで。。。

それと、試乗車の場合、半年ほど経つと、中古車として再販
することになっていて、昨今の納期遅延時代においては、
“試乗車あがり”の中古車を奪い合う現象も見られるよう
です。

さて、そんな展示用、試乗用の車両は、販売用に対して仕入
価格が、かなり割安になっているらしくて･･

割安で仕入れた展示用、試乗用車両を販売する際は、別に
余分に値引きすることなく、メーカー小売価格、あるいは、
一般の中古車市場価格で売られていくそうです。

従いまして、ディーラーとしましては、展示車、試乗車の
販売は“おいしい”わけです。

納期まで1年半とか2年待ちと言われ、

　　そこにある展示車、売ってくれよ！

と、ディーラーに頼んでみても、

　　いやぁ～、あれは展示用ですので…

と、一旦はシブるものの、腹の中では「しめしめ」と思って
いるはずです。。。

それに、やたら試乗車の種類、台数を増やし、

　　どうぞ！どうぞ！
　　試しに乗って、走って
　　みてください！

やたらお客に試乗させるディーラーも増えているそうです。。。

ショールームが減り、展示車は減ったものの･･

それでも、クルマを買うお客は、上手いことディーラーに
乗せられてるわけです。。。

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