________________________________________________________________________

口で言うほど簡単じゃない

福祉と言う言葉は、わかっているようで、わかっていない…

よく口にする言葉であるものの、口では言い表せない難しい
言葉なのかも知れません。

これは今年1月のこと…

愛知県某所で、身元不明、意思疎通が困難な70代男性を警察官が
保護しました。

保護と言っても、警察署で預かることは出来ないため、所轄の
福祉相談センターへ連絡して、そこの職員たちに引き渡しました。

ま、、ここまでは特に問題はありません。

この先が問題でして…

引き継いだ職員2人は、福祉施設へ向うことなく、管轄外の公園へ
70代男性を連れていきまして…

ちなみに時間は深夜です。。。

それも寒い季節に…

意思疎通が出来ず、会話することが難しいのをイイことに、
その70代男性を置き去りに。。。

置き去りにする前に職員は、偽名を使って119番通報しました。

  あー、もしもし、あの…
  ××公園を歩いてたら、
  何だか具合でも悪そうな
  70代の男の人がいるんで、
  ちょっと来てもらえませんか?

詳しい内容はわかりませんけど、まぁ、こんな感じの内容だろうと
思います。

で、救急隊を呼んだにもかかわらず、職員たちは、その場から
立ち去ってしまいました。。。

70代男性は置き去りにされたわけで…

救急車が到着した時、すっかり身体が冷え切ってしまい、
かなり弱っていたようです。

何とか救急隊に保護されましたが、その後、福祉相談センターの
職員たちの行為が発覚し、愛知県は、職員の人権意識、責任感の
欠如を問題視し、再発防止策を発表したそうです。

・・・・まぁ、アレですね。。

警察から引き継ぎを受けたものの…

相手は意思疎通が出来ず、会話もままならない70代…

風貌については不詳ですが、何となく、想像できます。。。

福祉センター職員たちにしてみれば、

  こんな遅い時間に、何でオレらが、
  こんな汚らしいジジィの面倒
  見なきゃならねーンだよ!

ってコトであり、

  もういいや、どうせ話も出来ない
  ようなジジィだ!
  どっかの公園にでも連れてって、
  そのまま放っておこうぜ!

ってコトになったわけで。。。

職員2人は、自分が福祉センターに勤めていることを忘れて
しまったのか…

とにかくもう、面倒で、面倒で…

知ったこっちゃねーや!

もし、警察から保護され、引き継いだ相手が、70代男性では
なく、5歳前後の男の子、あるいは、女の子であったら…

この職員たちの対応も違っていたかも知れませんね。。。

本来であれば・・

この国の憲法第13条には・・

  すべて国民は、個人として尊重される。
  生命、自由及び幸福追求に対する
  国民の権利については、
  公共の福祉に反しない限り、
  立法その他の国政の上で
  最大の尊重を必要とする。

と、定められているのです。

福祉センターに勤める職員であれば、これぐらい知っていると
思います。

知ってはいても…

わかっちゃいるけど…

ここが「福祉」の難しさ…ですね。

口で言うほど簡単じゃないんですよ。。。

すべて国民は尊重されなきゃいけない。

公共の福祉に反してるわけじゃないンで、尊重されなきゃ…

でも、面倒くせー!

だって意思が伝わらなくて、話にならねーンだもん!

もう知らねーや!

おめーらにオレらの気持ち、わかってたまるか!

これも、自由に対する権利…?

この気持ち、主張もまた個人として尊重されるモノなのかも…

福利って何なんでしょう…?
にほんブログ村 オヤジ日記ブログへ
にほんブログ村




nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感