平均と自己愛

自己愛…って言うんですかねぇ。。

自分の性質とか、能力とか･･

そう言うものに対して、

　　オレは平均以上だ！

って思い込んじゃう心理･･

実際には平均以上ではないけれど、自分自身で肯定的に評価
しちゃう…。

決して自尊心強過ぎとか、慢心的と言うコトじゃなくて、
誰でも、たいていは自分のコト、ちょっと高めに評価して
しまう傾向があるようです。

平均ってのは、単純に統計した場合、平均以上と平均以下が
それぞれ半分ずつ存在することになりますね。

実際に計測すると、平均並みが40～50％、平均より上と下が
それぞれ20～30％…って感じですか？

しかし、心理学の調査データでは、「自分は平均より上」と
思っている人は過半数に上るそうです。

具体的な例としまして･･

運動能力に関して「自分は平均より上」と答えた人は60％で、
「平均より下」と答えた人は、わずか6％でした。

さらに、人間関係に対する能力･･

まぁ、他人と上手くやっていける能力について、「自分は平均
より上」と答えた人は85％。「平均より下」と言う人は0％でした。

こうした自己愛･･

自分は平均より優れていると思い込むのは、欧米人が特に強い
らしいです。

日本人の場合、むしろ、「自分は平均より劣る」とネガティブに
思い込む人が多いと言われていますが･･

　　自分はやさしい方だ。

　　わたしは真面目な性格だ。

　　オレは責任感が強い方だ。

これらについては、「平均より上」と思っている人は多いみたい
です。

　　●優しさ
　　●真面目
　　●責任感

　　この3つだけは、悪いけど
　　人並み以上だよ、うん。

って人が、日本人に多いわけです。

ですから…

　　こんなに真面目に働いてンのに、
　　何で会社はオレのこと評価して
　　くれねーンだ！

とか、

　　オレ、彼女には優しく接してきた
　　つもりなんだけど、何でオレのこと…

って不満を抱きやすくなるみたいで。。

自己愛･･

自分を肯定的に捉えること自体、悪いこととは思いません。

それが少しでも自信につながることもあると思います。

それでポジティブな姿勢で、事に臨むことが出来るのなら
悪いことじゃないと思います。

しかし、それゆえに不満がついて回るわけで…

何だよ、せっかく真面目にやったのに…

何だい！あれだけ優しくしてンのに…

･･ってコトで、心が折れちゃって、ストレスになって。。

そこでですね･･

何も考えない、何も思い込まない…ってのは、どうでしょう？

何も考えない…ってのは、ヤル気がないと言う意味じゃない
ですよ。。。

自分自身を、どうこう考えたり、思い込んだりせずに
ありのままで行くわけです。

ありのまま･･

淡々とした姿勢とでも言いますか･･

無心でやる…って言いますか･･

自分が自然な形で、人と接し、仕事に接する。

そりゃ人間ですモン、嫌われることもありますよ。

失敗もいくつかあります。

でも、まぁ、イイじゃないですか。

在り来たりの言い方ですが、そこから学べばイイじゃないですか。

ああ、こうすると嫌われちゃうンだナァ…。

そっか、あの時、こうすれば失敗せずに済んだかもナ…。

エラそうなコト言うつもりはなくて、僕は、最近、こんな感じで
やってますね。

でも、そうしていくと「平均」って言葉が薄らいでいくような
気がするんです。

「平均」って比較の言葉じゃないですか。

それが薄れていくと、比べようとしなくなるんです…。

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