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街を造り直す

空き家、空き地問題はますます深刻になってますね。

日本の国土の5分の1は、所有者が不明とも言われています。

実際に、2016年度の地籍調査では、不動産登記簿上で所有者の
所在が確認できない土地が2割近くあったとされています。

また、総務省の土地統計調査(2018年度)では、空き家数が848万
9000戸と増え続けています。。

こうした背景には・・

  ●人口減少と高齢化に伴う土地利用ニーズの低下
  ●地方から都市への人口移動
  ●土地価格の下落による所有意識や利用意識の希薄化

などが挙げられると思います。

1980年代後半までのバブル期と異なり、特に地方では土地価格が
下落し、取引が減りました。

相続したはイイけど、転売できなければ登記費用が掛かるだけ
なので放置されてしまう。。。

これから、団塊の世代が平均寿命を超えていくこともあって、
相続機会も増え、それに伴って、所有者不明(未登記)の土地も
増える見込みです。

従いまして、空き家、空き地問題への本格的な対策が必要に
なってくるわけですが…

これがなかなか、すんなり行くと言うわけに行かなくて…

まず、基本的な対策として、家を造る量を管理しなければなりま
せん。

合わせて、家を壊す量も管理すると言った「住宅総量管理」を
実施することが必要になります。

これに関する建築基準法を改定していくことになりますが…

実は、住宅の9割は、大手住建会社ではなくて、その地域の工務店
などによる施工でして…

大手の下には、数多くの工務店が枝分かれし、さらに、また枝を
分けています。

僕の勤め先も、住建の比率は低いものの、その中のひとつです。

これら工務店などにとっては、家を造り過ぎだと言われても、
止めようとなんてしないでしょう。。。

そこで住宅総量管理の規制は、思うように進みません。。。

それでは…

家を造る、壊すではなくて、街を造り直す…って発想はどうで
しょうか?

都心、また、駅近に需要が集中するのは、人のライフスタイルの
変化によるものです。

共働き・未婚や晩婚化・車離れ・・

これらによるライフスタイルの変化から、地方郊外の一戸建て
より、都心部に住みたいと言う人も増えていきます。

ならば、地方の街を造り直す・・

自治体の予算を上手く回し、街をコンパクトにするとか‥

交通や市街エリアのインフラを充当させるとか‥

まぁ、こっちもメッチャクチャ時間を要しますけどね。。

何にしましても、僕ら土木建設業界は、当面のところ仕事は
減りません。。。
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