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シャクヤクとボタンとユリ

昔から、美しい女性をたとえた言葉として、

  立てばシャクヤク、座ればボタン、歩く姿はユリの花

と言うのがありますね。

ある女優さんのエッセイの中に、この3つの花が、なぜ選ばれた
のだろうと言うことが書かれていまして・・

まず、シャクヤクは、すらりと伸びた茎の先端に綺麗な花を咲か
せます。

僕はワインのことは全くわかりませんけど、フランスでは爽快な
香りのワインを「シャクヤクのような・・」と表現するみたいです。

このようなことから、姿、香りがスラっとした女性を表すに
相応しい花と言えるようです。

次にボタンですが、花はシャクヤクと似ており、同じボタン科
です。

但し、シャクヤクと違って、ボタンは枝分かれして横に伸びた
枝に花をつけるので、おとなしく座っているようにも見えます。

中国で“花の王”と言えば、ボタンを指します。

落ち着いていながら、威風堂々、その華やかさが美しい女性の
座る姿にたとえられているのでしょう。

そして、ユリ・・

ユリの花は、しなやかな茎の先に、少しうつむき加減になった
ように咲きます。

それが風を受けて揺れる様子が、まるで優美に歩く女性のように
も見えます。

シャクヤク・ボタン・ユリ・・

実は、この3つの花は、咲く時期がリレーのように順番になって
いまして・・

ボタン:4月下旬~5月初旬
シャクヤク:5月中旬~6月下旬
ユリ:6月下旬~8月初旬

そうなんです。

ボタン→シャクヤク→ユリ

座って、立って、歩く・・

一連の動作の流れになっているわけです。

  立てばシャクヤク、座ればボタン、歩く姿はユリの花

と、言葉の上では順番が違っていますけど。。。

梅が咲いて、桜が咲いて、その後も、夏に掛けて・・

ボタン、シャクヤク、ユリのほかにも様々な花が咲く時期です。

アヤメ、ハナショウブ、フジ、ツツジ、ヒナゲシ、アジサイ、バラ、
ヒマワリ、ナツツバキ・・

まだまだ、たくさんの種類の美しい花が咲く時期です。

そんな中で、なぜ、この3つが選ばれたの?

ここに、エッセイを書いた女優さんは思いを寄せるわけです。

  美しい花々の中から選ばれると言うことは、
  容姿のみではなく、その立ち居振舞いの
  美しさがなければならない・・

座っているところから立ち上がる・・

立っているところから歩き出す・・

右手にお箸、左手でお椀を持つ・・

グラスを手にして、口元へ・・

顔を上げて、相手を見る・・

軽く会釈して通り過ぎる・・

これらの何気ない動作にも、美しさを持たせることが選ばれる人の
条件なのかも知れないと。。

なるほどですねぇ・・

この女優さんが言いたいのは、単に外見だけを整えるのではなくて、
普段のやり取り、仕種にも気をつけましょう…ってコトなんですね。

どこかで必ず誰かが見ている…ってコトなんですねぇ。。
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