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割れたシーサー

僕のウチから歩いて2分ほどの角地に建つ新築の家・・

昨年の秋に建てられ、そこの家の門の片側には、大人が両手で包み
込むことが出来るほどの大きさのシーサーが設置されています。

この辺りでシーサーを設置している家は珍しいので、

  ここの家の人、沖縄の出身なのかなぁ…

などと思っていたのですが・・

今朝、前を通り掛かってみると・・

無残にもシーサーは割れて、頭の部分が地面に落ちているでは
ありませんか!

このシーサーは青、黄、緑などで彩られた陶磁器みたいな質感で、
歩いていれば、誰の目にも留まることと思います。

そんなシーサーの破片が辺りにも散らばっています…。

これまで強い風雨に打たれても耐えてきたのですから、おそらく
何者かが故意に石などをぶつけて壊したんじゃないかと思います。

それとも子どもたちがボール遊びでもして・・

いやいや、今時、こんな住宅地でボール遊びをするような子どもは
ますいないでしょう。。

そうなると、深夜にどこぞの酔っ払いがふざけて割ったのか…

この家の人は“魔除け”のつもりでシーサーを門に備えたと思い
ますが、肝心の魔除けが割られちゃったンじゃ…

と、ここで思い出したことがありまして…

シーサーってのは置くだけでは魔除けの役割を果たさないそうで・・

置く前に、シーサーの効力を呼び起こすための儀式が必要とのことで・・

そんな話を、以前、聞かされたことがありました。

その人は石垣島出身で、

  ウチの方では門に置くのではなくて、屋根に一頭、
  設置するのが通例だった。

そんなことを言っていたように思います。

さらに・・

そもそもシーサーは“火伏せ”として火事を防ぐ役割を持っていた
そうで、火災を引き起こす原因となるヒーザン(火山)などに向ける
形で、家の高い場所に設置するものだ…ってコトらしいです。

それで、ムーチーヤーと呼ばれる漆喰職人などが屋根に設置するの
ですが、その前に必ずシーサーの効力発揮のための儀式を行って
いたとか‥

で?

その儀式って、どんなことするの?

僕が尋ねてみると、その人は「よう知らん」と…

  って、知らんのかーーーいっ!

その人が幼かった頃、今から50年以上前では、当たり前のように儀式は
行われていたそうですが、今では、地元・沖縄でも儀式について知る
人は、かなりの高齢者だけらしいです。。。

・・・と、まぁ、こんなことを思い出しつつ・・

この家のシーサーも門ではなく、屋根に置いてあげていれば割られずに
済んだものを…と、思ったのでした。。
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