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決死の逃走

夜の歓楽街、飲み屋でぼったくられたことありますか?

僕は、酒は大好きですけど、女性がいる煌びやかな飲み屋で
飲むことは、あまり好きではないので、これまでに数回しか
行ったことがありません。

そのためか、おかげさんでぼったくられたことは一度も
ありません。

僕の周りには、酒が好きと言うより、女性が接待してくれる
飲み屋で過ごすのが大好きな人が何人かいます。

そんな中の一人が、

  ぼったくられたらとにかく逃げろ!
  全力疾走だ!

そう言って、自身の経験を話してくれたことがあります。

新宿・歌舞伎町…

僕は行ったことがありませんけど、その名は何度も耳にして
いますし、いろいろ噂も聞いてます。。。

で…

その人は、新宿で飲んだわけです。

1軒、2軒…

そのうち知らず知らず、足が歌舞伎町の方へ…

  シャチョー!

その人のことを、大きな声で、そう呼んだのは、ボブ・サップ
みたいな黒人だったそうで…

  シャチョー!
  4000円でイイよー!

厳つい顔してるけど、明るい笑顔で馴れ馴れしく近寄ってきて
指をピンと4本上げて、そう言いました。

だいぶイイ気分になっていて、気が大きくなっていたせいか、
彼に言われるまま、4階建ての雑居ビルまでついていくと…

そこの2階が、アジア系の女性たちばかりのキャバクラ。。。

席に着く前に、

  マズ4000円、チョウダイ。。

ボブが手を出して、そう言うので、素直に4000円を支払い、
そのまま席へ着くことに…

「鏡月」をウーロン茶で割って、それを女性たちと一緒に
何杯か飲んでいたそうで…

中には、

  ビール飲みたい。

とか、

  カシスソーダ、いいでしょ?

と、ねだる女性もいたそうで。。。

すっかり酔ってしまい、ふと時計を見ると、深夜2時過ぎ…

  じゃ、帰るわ。。

ってコトで、お会計。

そこで出てきた伝票に、その人、一気に酔いが醒めたそうで。。。

  請求金額 ¥700,000

  !!・・・!?

その人は、何度も目をこすって金額を確かめたと言います。

  なっ! 
  な、なな…、
  なな、ななな…、
  ななじゅうまん…だとぉぉーっ!?

  な、ななな…、ななな…、
  なんでや?

聞けば、自動延長と言うことで、2時間30分過ごした上、飲み物も
「鏡月」以外のモノを注文してるからと説明されたそうですが…

  ンなもん、払えるかっ!
  そんな金、あるわけねーだろ!

そう喚いていると、ここへ連れてきた先ほどのボブがやってきまして、
今度は、明るい笑顔じゃなくて、何とも凄みのある笑いを浮かべて
いるじゃありませんか!

ま…、いわゆる、ぼったくりキャバクラって言うんですか?

歌舞伎町ってのは、こういった店、少なくないそうで。。。

  よしっ!
  警察へ連絡してやる!

その人は、ケータイを取り出しました。

しかし、ボブは、人差し指を立て、余裕の笑顔を見せながら、

  ミンジ フカイニュウ・・

などと言ったそうで。。。

警察に連絡しても無駄だと言うことなんでしょうね。

  4000円でイイって言ったろ!
  それ以上は払えない!

その人は抵抗を続けると、ボブがゆっくりと胸ぐらを掴んできて、

  コンビニ 行くぞ。

野太い声で言いました。

コンビニだろうと何だろうと、70万円も口座に入っていないと
言っても聞き入れてくれません。

そのうち、モノ凄い力で羽交い絞めにされ、

  オレ、ここで死ぬんか・・?

そう思ったそうです。。。

しかし、その人は、ここで機転を利かせ、

  わかった、わかった!
  カード持ってるから、それで精算するわ!

そう言って、羽交い絞めを解いてもらうことに。。。

その瞬間!

その人は、目の前の非常灯が点いているドアを開け、非常階段を
一気に駆け降りることに。。。

ボブは先回りして、地上の入口近くに立っていたようですが、
それを振り切って、必死で深夜の歌舞伎町を走りました!

そのことを振り返って、その人、こんなふうに言ってました。

  あの時のオレ、サニブラウン君より
  速かったと思うよぉ~☆

そんなわけで、ぼったくりキャバクラから決死の逃走を果たし、
何とか70万円もの被害から逃れることが出来ました。

  とにかく逃げるが勝ちだ!
  口で説明したって聞く相手じゃない。
  警察も来てくれない。
  そうなりゃ全身全霊で突っ走って
  逃げるしかねえンだ!

これが唯一の対処法…、らしいです。。。
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