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カジノだけが儲かる

2016年12月。いわゆる「カジノ解禁法」が施行されましたね。

僕は、全くギャンブルをしないので、カジノについては
ほとんど興味がないのですが、米国でカジノのデザインに
携わってきたニューヨーク在住の建築デザイナーの投稿記事が
気になりましたので、簡単に紹介させていただきます。

彼は、2004年からカジノのデザインを請け負ってきました。

最初の仕事は、ニューヨークにあるカジノの内装デザインで、
これを4億円で請けたと言います。

そこがオープンしてから約半月後・・

事業主から電話が掛かってきまして・・

  いい仕事をしてくれた。
  よくやったぞ!
  元が取れたよ。

そう言われたそうです。

その次の仕事が、12億円の内装デザイン。

こちらのカジノでは、オープンしてから2ヵ月後に・・

  いいぞ!よくやってくれた!
  元は取れた!

前回と同じようなことを、このカジノの事業主から言われました。

内装費4億円を半月で・・

12億円を2ヵ月で・・

そんな短期間で「元が取れる」と・・

建築デザイナーは、正直、驚きました。

それだけカジノが儲かると言うのは、それだけ大損している客が
多いと言うことで。。。

  カジノの収益=誰かの負け金

単純にそう言うコトです。。。

実際、カジノでは信じられないほどの大金が動くそうです。

例えば、バカラと言うカードゲーム。

これは1勝負5秒で終わるそうで、レートはいろいろですが、
最高で1勝負に1000万円を賭けると・・

負ければ、5秒で1000万円失うわけです。

日本のパチンコで1000万円を使おうとすれば、頑張っても
1ヵ月? いや、もっと掛かるでしょうか・・?

それがカジノでは、瞬時にして大金が動くわけで、たった1日で
数十億円を失うことだってあり得るみたいです。。。

さらに・・

手持ちのお金が無くなった場合、カジノ内にはクレジットルーム
と呼ばれる施設があり、そこでクレジットカードの上限一杯まで
金を借りることが出来るほか、家を抵当に入れて借りることも
可能だとか。。

言い換えるならば、客は限界まで負けられる・・

全てを吸い取られる…ってコトです。。。

また、カジノは構造そのものが“罠”だと言われています。

どういう意味かと言いますと、客をカジノから出さないように
デザイン、設計されているそうで・・

まず時間がわからないように、時計は置いてありません。

窓も作りません。。

屋内照明は、夕方5~6時頃の落ち着いた明るさに調整され、
音の反響具合、カーペットの厚さ、クッションのやわらかさに
肘掛けの高さまで・・

あらゆる所に居心地の良さを計算して作られているそうです。

仮に、一歩外へ出れば、周囲にはホテル、レストラン、コンサート
ホールなどがありますが、カジノは、それらの中心に建っている
ので、どこへ行くにも必ずカジノを通るように設計されている
とのことです。

この建築デザイナーは、

  我々は客がカジノから出ないように、
  街へ出ないように作っている。
  だから、カジノの恩恵が街に還元
  されるなんてことはない。
  もし、あれば我々の負け。。。
  シカゴやインディアナのカジノには
  周辺にガソリンスタンドが数軒ある
  だけだ。

とも言っています。

客は、カジノの中だけでギャンブルの他、食事に買い物、
観劇、宿泊も済ませられるのです。

だから、ますますカジノだけが儲かると言うわけです。

さあ、日本では、どんだけカジノが儲けますかねぇ?
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