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宅配クライシス

黒ナンバーの軽バンで個人宅へ荷物を届ける軽貨物
運送は、コロナ禍によってネット通販需要がさらに
高まったせいもあって、大忙し・・

ウチの超反抗的な娘も、何を届けてもらってるのか
知りませんが、やたら通販を利用しまっくっている
ようで、かなり軽貨物運送のお世話になっています。

末端である個人宅への配送は“ラストワンマイル物流”
とも言われています。

そんな宅配特需を請け負っているのが軽貨物運送業者
の人たちです。

が…

帝国データバンクによりますと、軽貨物運送の倒産
件数は、昨年1月~10月時点で35件・・

その前の年である2022年は、通年で22件でしたので、
10ヵ月間で前年を大きく上回ってしまったわけです。

メチャクチャ忙しいのに何で?

通販をはじめとする宅配特需によって、仕事は充分に
あるわけです。

仕事量も多い、加えて、軽貨物運送の重要度も高まって
いる・・

それなのに…

配送ドライバーの人件費、燃料価格の高騰など…

コストが激増し、逆風に直面している状態らしいです。

軽貨物運送は小規模零細企業やフリーランスが多く、
運賃単価の引き上げ交渉が厳しい…

コスト増に見合った運賃収入が得られず、2022年度
では、軽貨物運送業者の約24%が赤字…

減益を含む業績悪化は約57%に上っているのです。。。

また、実際には件数に表れない、より多くの業者が
淘汰されているとも言われています。

さらに、今月より時間外労働の上限制限による人手
不足が深刻化してきたり、昨年10月からのインボイス
対応による負担増など、まだまだ問題は山積みらしい
です。。。

このままですと、耐え切れなくなった業者が増えて、
事業を続けられなくなり、廃業してしまうことも
予想されます。

そうなれば宅配網は大混乱…

配送の質が低下する可能性もあるわけで。。。

いやぁ~、実はこうした現象、僕が勤めている業界
でも同じなんですよねぇ…

土木建設業界でも、軽貨物運送と同様の孫会社とか
ひ孫会社は小規模零細、フリーランスも多くて、思う
ように工賃を上げてもらえません。

元請、親会社から子会社に仕事をフラれるんですが、
旨味がない仕事ですと、数パーセント分の金額を懐へ
入れて、孫会社などへ振っちゃうわけで…

  え~~、こんな金額じゃ
  合わないよ~!

って言えば、

  ンじゃ、別のところでやって
  もらうから、いいよ!

とか言われちゃって、仕事がなくなっちゃうから、
渋々請け負うわけですが…

ちょっとでもコスト抑えようと、資材の質を下げたり、
手抜きしたりで…

運送も建設も、仕事はあるんです。

充分な量の仕事はあるけど、儲からない。。。

いっそのこと一度、崩壊しちゃった方がイイかも…って
思う時もあるんですよねぇ…。
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