出来る営業マン おらんかなぁ

得意先の某不動産会社の社員が、最近、立て続けに辞めて
しまったと言う話を聞きました。

社員数は20数名だと聞いていますが、この3ヵ月間で4人が
辞めたそうです。

そこの社長さんは、人に対する好き嫌いがハッキリしていて、
社内でも自分が気に入った営業マンに仕事を集中させてしまう
クセがあるようです。

そんな噂を前々から耳にしていました。。。

社長のお気に入り社員…、言い換えればエース社員です。

大きな取引になる場合、そのエースが起用されるわけです。

取引成立となれば、社長はエースを褒め、さらに大きな取引の
商談に向かわせるわけです。

そうなりますと…

仕事が一極集中してしまい、エースは社員として成長しますが、
疲弊も激しい。。。

一方、エース以外の営業マンにしてみれば…

　　何だよ、アイツばっか！
　　オレだって出来るんだぜ！


　　チェッ！おもしろくねえ！
　　アイツだけ美味しい思い
　　しやがって！


　　もういいや、どうせオレなんか…

などなど、エースを妬む者、自信を失う者が出て来るわけです。

しかし、社長さんにしたら、

　　大きな商談だ！
　　まとまったカネが入る！
　　何としても成立させたい！

そんな思いが強く、新しい営業マンにチャレンジさせるより、
エースを起用した方が安全で、成立の確率も高いわけですから、
必然的な判断かも知れません。

が…

少し長い目で見れば、このやり方では会社自体、成長しないと
思います。

チャンスの機会は一極集中してしまい、他の営業マンとの格差が
広がっていきます。

つまり、営業能力が不均衡になるわけです。

できれば社長さんは、手持ちの駒を均等にした方が、業績も安定、
成長するはずなんですが。。。

さて、この某不動産では、経験豊富なエースが体調を崩してしまい
退社…

新たにエースとして起用された社員も不満が溜り退社…

さらに、そんじゃオレも…と、つられて数人が退社…。

　　あ～、どっかに出来る営業マンは
　　おらんかなぁ…

社長さんはボヤきながら、人材を探しているとか。。。

本来ならば、出来る営業マンは探すんじゃなくて、育てる…
これが社長さんの仕事なのでは？

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タグ：営業マン エース