________________________________________________________________________

困った時はお互い様

もしも・・

47日間に渡り、公共交通機関が停止してしまったら・・

それも、ストライキによって、交通網がストップしてしまったら・・

駅員などに食って掛かる人は、少なくないだろうと思います。。

通勤、通学が大混乱するでしょうから、多くの人たちが迷惑を
被るわけです。

1日、2日ならば、まぁ、我慢しなくもありませんけど・・

47日も…!

こんなコトが実際に、昨年12月、フランス・パリで起こりました。

時節柄、クリスマスで心浮き立つ頃でもあります。

プレゼントやおいしい食材などを買い揃えるため、交通機関を
利用する人がさらに増える時期に…!

その原因は、年金制度改革法案だそうで・・

フランスでは、鉄道やバスなどは、独特の年金体系を持っている
とのことですが、それを一般年金制度に統合する政策を打ち出し
ました。

そうなってしまうと、受給年齢が引き上げられるほか、受益者に
とってマイナス点が多いようで・・

そこで労組は、改革法案に反対し、大規模なストを起したわけです。

パリ市内では、地下鉄や郊外列車に「運行ゼロ」路線が複数発生
したため、数少ない運行列車に乗客が殺到しました。

しかし、駅員を怒鳴ったり、暴力を振うなどの暴動は発生せず、
大きな混乱はなかったと言います。

フランス国鉄において、過去40年間で最長記録となったストで
あるにもかかわらず…。

フランス人は気が長いのか?

はたまた忍耐強いのか?

それとも・・

実は、フランスでは「道徳・公民」と言う教科を、幼少期から
高校まで、徹底して学ぶからだと言われています。

日本の教育でも「道徳」はありますね。

しかし、僕自身が受けた「道徳」の授業は、小学低学年の頃、
週に1時限あったか、なかったか…

その内容も、

  親孝行しましょう

  お年寄りをいたわりましょう

  みんな仲良くしましょう

  何が何でも勤勉と努力!

って感じで…、表面的と言った感じで…、うわっ面の善行
だけって感じで。。。

頭の中で理解できますけど、心の中に沁みこんで来ない。。。

しかし・・

フランスでは、

  他者を尊重する

と言うことを根底として、それを長期間、徹底教育される
そうです。

他者を尊重する…ってコト、僕ら日本人だって理解はしている
つもりですが、コレ、案外難しいんですね。。。

自己中心的、利己主義とまで行かないまでも、やっぱ、
他人より自分…ですからねぇ。。

それがフランス人は、きっちり心に沁みこんでいるみたいで・・

  交通機関がストップしたのは不便で困るけど、
  職員である彼らの暮らしに影響があるわけで、
  それはソレで理解できる。
  そのためのストならば我慢しよう。

ってコトなんでしょうね。

  困った時はお互い様

ひと言で言えば、こう言うコトかも知れませんね。

フランス人は、懐が深いっつーか、心が広いンですね!

そして、道徳と言う教育の重要さがわかりました!
にほんブログ村 オヤジ日記ブログへ
にほんブログ村




nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感