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賽銭ドロボー

あれは中学2年生だった頃、大晦日が明け、新年を迎えるに
当たり、友だち2人と僕は、神社へお参りに行こうと言う
ことになりました。

別に、素晴らしい一年を過ごせるように祈願しようと言う
気はなく、単に深夜、出歩いてみようと言うだけのこと
でした。

その神社は、この辺りでは最も大きな神社なので、僕らが
着いた頃には、既に参拝者で賑わい、楼門へ辿り着くにも
押し合いへし合い…と言った状態でした。

本殿の前は、普段と違って柵で囲われており、大勢の人が
その柵の前で手を合わせているのでした。

その様子を、僕らは離れた位置から眺めつつ、一歩一歩、
押されながら本殿へと近づいて行くのでした。

そのうち、友だちの一人が上着のポケットからガムテープを
取り出したのです。

  ???…

僕と、もう一人の友だちは、いきなりガムテープを取り出して、
こいつは何をする気なのかと、互いに怪訝な顔で見合わせました。

それを察したのか、ガムテープの友だちは、

  こいつを靴の裏に貼り付けてナ…
  ここらを歩き回ったら、賽銭が
  くっ付いてナ…

などと言いながら、その場で屈み込むではありませんか。。。

つまり、適当な長さに切ったガムテープをリング状にして、
それを靴底に貼り付けて、地面に落ちている賽銭を粘着させて
盗ろうと言うわけです。。。

確かに、本殿に近づけば近づくほど、地面には賽銭が…

千円札も何枚も落ちていますし、500円、100円硬貨など、
まるで落ち葉のように、あちコチに落ちているのです。

それを靴で踏みつけて…

賽銭ドロボーです。。

  止めとけ、おまえ…。
  そんなコトすると祟りがあるぞ。。

もう一人の友だちと僕は、そんなコトを言って、彼を制しました。

その頃は僕も、まだ純粋で、とは言っても信仰心はなく、また
正義感も強い方ではありませんでしたけど…

  でも、やっぱ…、
  神社でドロボーはマズくねぇか?

くらいの気持ちはあったのでした。。。

賽銭ドロボーを企んだ友だちは、僕らに制されたことよりも、
あまりの混雑で、屈み込んだ瞬間、背後から押されて、ドッと
前のめりに倒れ、起き上がろうとすれば、また押され、そして
倒れ…

結局、靴底にガムテープを貼り付ける動作すら出来なかったの
でした。。。

さて…

こちらは神戸市のお話で…

24歳のアルバイト男子。彼は市内の神社で賽銭ドロボーを
働いたのでした。

大晦日ではなくて、普通の日に…

針金の先にガムテープ丸めたヤツを付けて…

賽銭箱から千円札を1枚盗って…

それを宮司さんに見つけられて…

それで現行犯逮捕されて。。

この記事を読んで、僕は中2の大晦日を思い出したわけです。

  24歳のアルバイトか…、
  発想が単純っつーか、レベル低めっつーか…
  賽銭に目をつけて、しかも、
  ガムテープ使うところも同じやなぁ…

と思いながら、思わず笑ってしまいました。

  しかしなぁ…
  千円盗むくらいなら、
  もう1時間ほど余分にバイトしたら、
  それくらい稼げるやろ。。

とも思いました。。。
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