男3人 焼肉ランチ

この辺りは焼肉激戦区とでも言ったような感じで、
幹線道路の両側は、やたら焼肉店が目につきます。

チェーン店あり、個人店あり、とにかく焼肉の看板だらけ…。

　　これはアレやね…、
　　もう、焼肉屋で食べるしかないね

と仕事仲間のIさんが言えば、Uさんがある一店を指差し、

　　あっ！あの店、
　　ランチ500円って書いてある！

と叫びました。

僕ら3人は、もう迷うことなく、ランチ500円の立て看板の
焼肉店へ入っていきました。

店内は広く、客席もたくさんありますが、ほぼ満員のよう
でした。

奥の方に空いているテーブル席があったので、そこに案内
してもらい、席に着くとすぐに、500円の焼肉ランチを
注文しました。



これで500円！お値打ちです！

お肉はタンとホルモン。ピーマンや玉ねぎなどの野菜も
同じ皿に盛り付けてあります。

ごはんとみそ汁のほか、サラダとキムチも付いています。

　　いいねぇ！

　　これで500円ならお得だよ！

など、口々に言いながら肉、野菜を焼網に乗せていきます。

焼ける間にサラダを食べたり、みそ汁を啜ったり…、

タンの片面が焼けた頃、それぞれ箸でひっくり返したり、
ホルモンを転がしみたり…、

こういう時、肉は焼き具合に気を遣いますが、野菜は
どちらかと言うと放ったらかし…、

　　あっ！しまった！

　　あ～、焦げてる！

と言って、黒コゲのピーマンやカボチャを慌てて小皿に乗せて、
食べる時は何も慌てることないのに、勢いで口に入れちゃうから、

　　熱っ！

　　アッチィーっ！

ということになります。。。

そうこうしているうちにタンが焼け、ホルモンも焼けて、
タレにつけて、ごはんの上に乗せ、ハフハフしながら食べつつ、
次の肉や野菜を焼網に乗せていく…、

こんな作業を繰り返していくわけですが、1枚の焼網の上で
男3人、それぞれ自分の肉、野菜を焼いていくにあたり、
お互い、暗黙のうちに“自分の領域”を決め、その範囲内で
焼くことがルールになり、人の領域に侵入しないように
気をつけて肉、野菜を置くようにしますね。

もちろん、人の肉を取ったりするのは重大なルール違反です。

これが、最初から大皿で3人前の肉や野菜が出てくると、
“自分の領域”とか“自分の肉”という意識は随分やわらぐ
と思いますが、1人分ずつ出されると、たとえ肉1切れ、にんじん
1個でも、

　　オレのだ！

という意識がしっかり植えつけられてしまいますね。

そんなわけで、僕ら3人は、互いに侵略することなく、平穏に
焼肉ランチをいただきました。

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タグ：ランチ 焼肉 ホルモン タン