笹やん 熱風録
先週、いきなりセンター長から、「ミスゼロ推進運動」の
改善事項に対して、きっちり改善されているかどうかを
確認する…、また、改善されてなければ、それに向けて
指導をおこなう…、と言う役目…、
名付けて「改善推進リーダー」を任命された笹やん。
有無を言わせぬ指名にキョトン顔の笹やんでしたが。。。
で…、
今日は日曜日。
笹やんのいる冷凍食品の物流センターへ行くと、バイト仲間の
ナカムラさんが近づいてきて、
いやぁ、まいったヨ！
笹やん、張りきっちゃってさぁ…、
オレ、散々、笹やんから
追及されっちゃったヨ…。
と言いいながら、苦笑していました。
ナカムラさんは、僕と違って日曜以外もここでバイトしており、
この前の金曜日に、ステーキ用の冷凍牛肉を破損させたそうです。
詳しいことは知りませんが、ナカムラさんがリフトごと
冷凍牛肉が積まれたカゴ車に突っ込んだそうで…！？
この事態を聞きつけた笹やん…、
ナカムラ…、おい！
オマエ、リフト操作時の心得、
この前、みんなと一緒に習った
ばかりだろっ！？
まっしぐらにナカムラさんへ走り寄って行き、そう言うや、
オマエ、何を聞いとったんか？
え？
習ったこと言ってみろ！
と、ナカムラさんにリフト操作講習の内容について
確認し出したそうです。。。
それも執拗に…。
え？
何を聞いとった？
聞いたこと言ってみろ！
と繰り返し、繰り返し、問い詰められたそうです。
もうサァ…、
顔、間近に寄せ付けてきてサァ…、
笹やんの口臭、嗅がされてサァ…
頼むよっ！ホント…。
ナカムラさん、心から困り果てた顔で話してました。
結局、リフト講習のテキストを改めて読み直し、二度と
余所見したり、必要以上にスピード出してリフトを
操作しないと約束させられて、今回は済まされたとか。。。
それにしても…、
僕は、笹やんがそんなに張り切るとは予想して
いませんでした。
「改善推進リーダー」を引き受けたものの、どうせ適当に
受け流し、ナーナーで済ませていくだろうと思って
いたからです。
そして、午後4時過ぎ…、
出庫されているはずの冷凍ロールパンが1ケースも
出されておらず、ちょっとイヤな予感が…。
僕を含め、その場にいたバイトたちが、ひょっとして
別の場所に冷凍ロールパンを出したのでは…？
そう思い、あちこち探し回ることになりました。
でも、どこにも見つからず、出庫されてないんじゃないかと
言うことになり、在庫を確認すると、確かに出庫量に当たる
数量分の在庫がなくなっています！
こりゃ、笹やんに報告だ！
報告を受けた笹やん、血相変えて庫内に走り込んできました！
調べて行くと、冷凍ロールパンを出庫したのは、バイトの
ナイトウさんであることが判りました。
どうやら、ナイトウさんは勘違いして出庫先を誤り、すでに
ロールパンは別の配送便に積み込まれ、出荷されたあと。。。
本来ならば、別のバイトが担当することになっているのですが、
この日は、そのバイトが休みで、代わってナイトウさんが
出庫手配をしたそうで、ま…、コレが間違いの始まりに。。。
ナイト―！
ナイト───っ！
おいっ！
ナイト───っ！！！
どこ行った───っ？
ナイト―を呼んで来い！
ナイト―をッ！！
笹やん、興奮気味になって叫ぶこと、叫ぶこと…！
で、ナイトウさん…、
いつの間にか…、
無表情で、笹やんの真後ろに立ってます。。。
まるで気配がありません。。。
そこで笹やん…、
どうも、このナイトウさんとはウマが合わないらしくて、
むやみやたらと敵視しており、
いくら初めてでもぉー…！
ちゃんと出庫指示書通りに
商品を出していれば、こんな
初歩的なミスしないだろっ！？
ああん…？
つかみ掛かるような勢いでナイトウさんに詰め寄る笹やん、
ナイトー…、
オマエ、こんなミスして
どうするつもりか…？
おお…？
なぁ…、ナイトーよ。
どーするンか？
ナイトウさんは無表情、無言のまま。。。
オマエ、こーゆーミスに対して
どーやって改善したらいいンか
考えとるンか？
ええっ？ナイトーよ…、
オマエ、どうしたいンか？
笹やんの熱い息が、ナイトウさんの顔に吹きかかっていると
思われるほど、顔を近づけて問い詰め続ける笹やん。。。
オマエ、こんなつまらんミスして
どーするンか？
なぁ、おい…、
オマエ、このセンターをどうしたいンか？
ここの仕事、どうしたいンか？
なぁ…、ナイトーよ…
どーするンか？どうしたいンか？を連発されても
無表情、無言のナイトウさん。
しかし、ナイトウさんに、このセンターをどうしたいンか？
って聞いてもなぁ…。
ま、結局、ナイトウさんへの執拗な問い詰めにも
疲れてきた笹やん…、
って言うか、このままナイトウさんを問い詰めているより、
一刻も早く冷凍ロールパンを返却させた方が、とりあえずは
イイと思ったようで、追走便を出発させて引き取ることが
できました。
いやぁ、すみませんねぇ…、笹やんネタですと、どうしても
長い文面になるようで。。。
ま、今回は予想に反して「改善推進リーダー」を熱く務める
笹やんの熱風録…とでも言いましょうか？
そんなお話でした。。。
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改善事項に対して、きっちり改善されているかどうかを
確認する…、また、改善されてなければ、それに向けて
指導をおこなう…、と言う役目…、
名付けて「改善推進リーダー」を任命された笹やん。
有無を言わせぬ指名にキョトン顔の笹やんでしたが。。。
で…、
今日は日曜日。
笹やんのいる冷凍食品の物流センターへ行くと、バイト仲間の
ナカムラさんが近づいてきて、
いやぁ、まいったヨ！
笹やん、張りきっちゃってさぁ…、
オレ、散々、笹やんから
追及されっちゃったヨ…。
と言いいながら、苦笑していました。
ナカムラさんは、僕と違って日曜以外もここでバイトしており、
この前の金曜日に、ステーキ用の冷凍牛肉を破損させたそうです。
詳しいことは知りませんが、ナカムラさんがリフトごと
冷凍牛肉が積まれたカゴ車に突っ込んだそうで…！？
この事態を聞きつけた笹やん…、
ナカムラ…、おい！
オマエ、リフト操作時の心得、
この前、みんなと一緒に習った
ばかりだろっ！？
まっしぐらにナカムラさんへ走り寄って行き、そう言うや、
オマエ、何を聞いとったんか？
え？
習ったこと言ってみろ！
と、ナカムラさんにリフト操作講習の内容について
確認し出したそうです。。。
それも執拗に…。
え？
何を聞いとった？
聞いたこと言ってみろ！
と繰り返し、繰り返し、問い詰められたそうです。
もうサァ…、
顔、間近に寄せ付けてきてサァ…、
笹やんの口臭、嗅がされてサァ…
頼むよっ！ホント…。
ナカムラさん、心から困り果てた顔で話してました。
結局、リフト講習のテキストを改めて読み直し、二度と
余所見したり、必要以上にスピード出してリフトを
操作しないと約束させられて、今回は済まされたとか。。。
それにしても…、
僕は、笹やんがそんなに張り切るとは予想して
いませんでした。
「改善推進リーダー」を引き受けたものの、どうせ適当に
受け流し、ナーナーで済ませていくだろうと思って
いたからです。
そして、午後4時過ぎ…、
出庫されているはずの冷凍ロールパンが1ケースも
出されておらず、ちょっとイヤな予感が…。
僕を含め、その場にいたバイトたちが、ひょっとして
別の場所に冷凍ロールパンを出したのでは…？
そう思い、あちこち探し回ることになりました。
でも、どこにも見つからず、出庫されてないんじゃないかと
言うことになり、在庫を確認すると、確かに出庫量に当たる
数量分の在庫がなくなっています！
こりゃ、笹やんに報告だ！
報告を受けた笹やん、血相変えて庫内に走り込んできました！
調べて行くと、冷凍ロールパンを出庫したのは、バイトの
ナイトウさんであることが判りました。
どうやら、ナイトウさんは勘違いして出庫先を誤り、すでに
ロールパンは別の配送便に積み込まれ、出荷されたあと。。。
本来ならば、別のバイトが担当することになっているのですが、
この日は、そのバイトが休みで、代わってナイトウさんが
出庫手配をしたそうで、ま…、コレが間違いの始まりに。。。
ナイト―！
ナイト───っ！
おいっ！
ナイト───っ！！！
どこ行った───っ？
ナイト―を呼んで来い！
ナイト―をッ！！
笹やん、興奮気味になって叫ぶこと、叫ぶこと…！
で、ナイトウさん…、
いつの間にか…、
無表情で、笹やんの真後ろに立ってます。。。
まるで気配がありません。。。
そこで笹やん…、
どうも、このナイトウさんとはウマが合わないらしくて、
むやみやたらと敵視しており、
いくら初めてでもぉー…！
ちゃんと出庫指示書通りに
商品を出していれば、こんな
初歩的なミスしないだろっ！？
ああん…？
つかみ掛かるような勢いでナイトウさんに詰め寄る笹やん、
ナイトー…、
オマエ、こんなミスして
どうするつもりか…？
おお…？
なぁ…、ナイトーよ。
どーするンか？
ナイトウさんは無表情、無言のまま。。。
オマエ、こーゆーミスに対して
どーやって改善したらいいンか
考えとるンか？
ええっ？ナイトーよ…、
オマエ、どうしたいンか？
笹やんの熱い息が、ナイトウさんの顔に吹きかかっていると
思われるほど、顔を近づけて問い詰め続ける笹やん。。。
オマエ、こんなつまらんミスして
どーするンか？
なぁ、おい…、
オマエ、このセンターをどうしたいンか？
ここの仕事、どうしたいンか？
なぁ…、ナイトーよ…
どーするンか？どうしたいンか？を連発されても
無表情、無言のナイトウさん。
しかし、ナイトウさんに、このセンターをどうしたいンか？
って聞いてもなぁ…。
ま、結局、ナイトウさんへの執拗な問い詰めにも
疲れてきた笹やん…、
って言うか、このままナイトウさんを問い詰めているより、
一刻も早く冷凍ロールパンを返却させた方が、とりあえずは
イイと思ったようで、追走便を出発させて引き取ることが
できました。
いやぁ、すみませんねぇ…、笹やんネタですと、どうしても
長い文面になるようで。。。
ま、今回は予想に反して「改善推進リーダー」を熱く務める
笹やんの熱風録…とでも言いましょうか？
そんなお話でした。。。
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