________________________________________________________________________

インフルエンサーとクレープ店

SNSなどのフォロワー数が多く、世間に強烈な影響を
与えるインフルエンサー・・

現代ではマーケティング戦略においても、重要な存在
になっていますね。

しかし、僕もそうですけど、SNSに疎い人はインフル
エンサーの存在に気づくどころか、敵に回してしまう
ことも・・

例えば・・

都心でクレープ店を経営する40代男性・・

オープンして1年ほど経ちますが、客足は順調で評判も
良好!

毎月、好調な売上をキープしています。

そんなクレープ店のメインのお客は女子高生で、ほぼ
彼女たちの溜まり場みたいになってました。

店内は、キャアキャアと賑やかで活気があり、それは
それで良かったのですが…

中に、やたら長居する女子高生グループがいて…

いつも昼頃に4人でやって来て、一番奥のテーブルを陣取り、
クレープを1つずつ注文し、夕方6時近くまで居座る…

このグループのせいで、イートインを諦めて帰ってしまう
お客も少なくありませんでした。。

4人とも、別に不良っぽい感じではなく、普通の女子高生
なのですが…

経営者の男性は、この4人が気になり始めてきました。

せっかく来店してくれた他のお客さんが、彼女たちの
せいで諦めて帰ってしまうことも気になってきて…

ある日、とうとう経営者は、彼女たち4人が陣取っている
テーブルへ行き、

  いい加減にしなさい!
  他のお客様に迷惑ですよ!

と、声をちょっと荒げて言ってしまったのです。。。

すると…

それまで明るい調子でしゃべっていた彼女たちが、一斉に
経営者を睨み上げ、何も言わずに代金をテーブルの上に
ぶちまけるように置き、出て行きました。

しかし、経営者は後悔してませんでした。

彼女たちがいなくなり、店内が何となくスッキリした
感じになって、これでお客さんも入りやすくなるだろう
と思っていたのです。

が…

その日を境に、女子高生のお客が激減します。。。

当然、売上も減っていき、原材料などのロスが増えて
いきました。。。

たまたま来店してくれた2人連れの女子高生に、

  最近、みんな忙しいの?

と、経営者が尋ねてみると・・

  は…?
  おじさん、知らないの?

2人の女子高生は、呆れたような顔で次のようなことを
話してくれたそうです。

それは・・

どうやら、奥のテーブルを占拠して長居していたあの4人
グループはカリスマ的なインフルエンサーだったそうで・・

この店にやって来てはLIVE配信をしていたようで・・

その配信が、かなりの情報発信力があって、それで客足、
売上ともに順調だったと言うわけです。

そうとも知らずに…

そもそもSNSなんて興味ないし、インフルエンサーなんて
言葉も知らなかった経営者は…

  どないしょーーっ!
  やってもーたーーっ!

頭を抱えながらも、自分のアカウントを開設し、クレープ店
自体の宣伝も兼ねつつ、カリスマ的インフルエンサーの
4人グループにお詫びの投稿もしました。

正直に自分の勘違いや思い込みも含め、彼女たちが陣取って
いたテーブルの写真も一緒に投稿しました。

やがて、それらの投稿に「いいね!」が付きました。

何と、その「いいね!」は、例の4人グループからだった
のです!

そして数日後・・

クレープ店の店先には、紛れもなくインフルエンサーの
女子高生4人グループの姿が!

それを見た経営者の男性は、パッと周りが明るくなった
ような気がして、笑顔で彼女たちを迎え入れました。

いいね! 

僕は単純に、この40代のおっさんと4人の女子高生の
心温まるエピソードに感動したです。
にほんブログ村 オヤジ日記ブログへ
にほんブログ村




nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感