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薬品業界について

現在はどうなのか知りませんが、特に昨年末から「せき止め」
の薬が不足していたそうですね。

調剤薬局などでは、市販薬の棚の一部が、ぽっかり空いた
ままの状態が続いたそうで・・

それだけ「せき止め」薬の需要が増えたわけで、その薬の
卸先も大手薬局の方が優先されるようで、なかなか全ての
薬局には卸されなかったとのことです。

これじゃ困るよ…ってコトで、せき止め薬の代わりとなる
漢方薬の販売を促すと、今度は漢方薬まで供給不安定になり、
一時、出荷停止にする事態もあったそうです。

さらに…

一部の薬局では在庫を過剰に抱える店舗もあったみたいで、

  次、いつ入荷するかわからないから、
  多めに入荷しているんだ

ってコトで、こうした過剰在庫も流通の不安定を招いて
いたわけです。

薬の供給不安から、在庫を抱え込む薬局が増え、昨年末
時点では、医薬品の約2割に当たる4000品目ほどが供給
不安定になったみたいです。。

だったら増産すりゃイイのに。。。

それとも、出荷停止など流通不安定な薬と同じ成分の薬を
開発、発売すりゃイイじゃん。。。

…って思うんですが、そうは上手く行かないのが薬品業界
らしいです。

まず、薬品メーカー、特に後発薬メーカーの場合は限られた
生産ラインで数多くの品目を少量生産しているのが実情で、
他メーカーの出荷停止分を埋めるだけの生産能力は持って
いないみたいで…

それともうひとつ…

先発薬は特許を取得した上で販売するパターンが多い
らしく、その特許が切れた先発薬と同じ成分を使って
製造する後発薬は、価格が安く設定されてしまうそうで…

なので…

増産したくても出来ない…

同じ成分の薬を売り出しても儲からない…

そんな事情があるそうです。

さらに、薬は長く市場に存在している品目ほど価格が
下がっていく傾向があるようで、次々に新しい品目を
開発、発売していかなければ利益を出し続けることが
難しい業界みたいです。。

事実、後発薬の約3割は赤字品目らしいです。。。

そんなに赤字品目が多い理由としましては、公費による
薬の販売価格は政府によって決められるから…

いわゆる「薬価」です。

近年、この薬価が下がり続けているのです。

高齢化が進むにつれ、医療費増を抑えようと、政府は
薬の卸価格を下げるわけで、従って薬価は低下傾向に
あるようです。

さらに追い打ちをかけるのが、薬局チェーンでして・・

薬局が大規模化するに伴って、卸価格引き下げの圧力も
強まってきます。。

てなわけで…

後発薬の採算性はますます悪化!

  こんなんだったら、もう製造しない方が
  イイよ!

  そうだよ!
  これじゃ儲からないどころか赤字が
  拡大しちゃう!

で…

需要に対応することが出来なくなり、これが供給不安定の
システム…ってわけです。。。

ほかにも問題点としまして、医師が適切な処方をしている
のか…

薬剤師は、その処方をチェックすると言う本来の役割を
果たしているのか…

この辺りも追及する必要があると言われています。

・・・・・ま、これを機に、薬の服用について見直してみるのも
イイかも知れないと思うんですよねぇ。。

日本人は「お薬大好き」な国民性と言われ、何かあると
すぐに薬を飲みたがり、何年も服用し続けている人も
少なくないとか…

逆に僕は、大の「薬嫌い」でして…

子どもの頃から、お腹が痛くなっても、ちょっと風邪気味
であっても、薬なんて飲みませんでした。

親や学校の先生が「飲め!」と言っても、飲まなかったです。

日本人の薬に対する需要が減れば、供給が安定化に向かう
でしょうし、品目が絞られ、その分、薬品メーカーの開発力
も増すと思うんですが、どうでしょう?
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