着ぐるみの中

今年の夏、開催される東京オリ・パラ。

あそこでオリジナルキャラクターとして、着ぐるみ姿で出演する
機会も多いんでしょうね。

あんなクソ暑い時期に、ホント、大変だと思いますよ～。。

もう最近はやりませんけど、僕も若い頃、住宅展示会場などで
ゾウだかカバなどのキャラクター着ぐるみを着せられて、場内を
歩きながら、子どもたちに手を振るように指示されて…

アレ、めっちゃ苦痛だったです。。。

何度かやらされましたけど、7月、8月ですと地獄なんてモンじゃ
ありません！

まだ地獄へ行った方がマシだと思うほどです！

熱中症で救急搬送されたヤツも何人かいました。

あの着ぐるみは、重量が10～15キロはあると思います。

そんなの着せられて、歩き回って、手を振って…

せいぜい20分が限界ですね。。。

20分でも充分キツいです。。。

確か、僕が23歳だったと思いますけど、時期は5月のゴールデン
ウイーク期間中だったはずです。

やっぱり住宅展示会場で着ぐるみ着せられて…

その時は、戦隊ヒーローショーも開催されたほか、ご当地の
キャラクターなど複数の着ぐるみたちが集まり、子どもたちに
握手したり、キャンディーを配ったり、記念撮影したりで…

やたら着ぐるみを着ている時間が長かった…

実際は30分ほどだったらしいですが、1時間、2時間にも感じ
ました。

で…

集合して記念撮影しよう！ってのが、1日に3回あって…

その最後の撮影会が、午後3時だったと思います。

各キャラクターたちは、手を振ったり、握手したりしながら、
撮影会場へ集まることになっていたのですが…

　　××ちゃんが来ない。。

　　△△△ジャーも来ない…。

など、3人ほどのキャラクターが会場に来ていません。

熱中症で倒れたみたいです…。

15分くらい経った頃でしたか、救急車が到着…

3人は搬送されていきました。

それでも一応、撮影会は実施されて…

　　あれ？
　　××ちゃん、いないよぉ～？

小さな女の子が、辺りを見回しながら、母親に言っていたり…

　　△△△ジャーは？
　　ねえ？
　　△△△ジャーはどこ？

戦隊モノがプリントされたキャップを被った小さな男の子が、
やはり母親に言っていました。

司会の女子が、

　　もしかしたら迷子になっちゃってるのかなぁ？
　　それじゃあ、みんな、今、集まってくれた
　　キャラクターたちと先に撮影しましょ。
　　は～い、みんな、集まってぇー！

などと言って、誤魔化してました。

そんな光景を、僕は着ぐるみの中から見ながら、

　　バカヤロー！
　　何でもイイから早いとこ
　　済ませろよ！

やり場のない怒りで、さらに熱くなりながら、ベタベタ触って
くるクソガキの頭をひっぱたいてやりたい衝動を抑えつつ、
僕は撮影に応じたのでした。。。

　　この着ぐるみの中のオレの顔見たら、
　　みんな、ドン引きするやろナ…。

あの時、愛想よく笑っているトラの着ぐるみ姿だったはずですが、
そんなコトも思ったものです。。。

さて…

おそらく35度ほどの猛暑中に開催されるであろうオリンピック…

どうかオリジナルキャラクターたちが救急搬送されないことを
祈るばかりです…。

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タグ：着ぐるみ オリジナルキャラクター