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圧迫のカルビ焼き定食

お昼に入った食堂で、680円のカルビ焼き定食を食べていたら・・
karubi_T2001.jpg

入口の引戸がガラッと開いて、そこから・・

ドヤドヤドヤドヤ…!
ドヤドヤドヤ…!

一気に10人ほどの作業着姿の男たちが入り込んできました。

近くでマンションの建設現場があるようなので、そこで働いて
いる人たちなのか・・?

中には、ベトナムかミャンマーか、はたまたスリランカか・・?

そっち方面の国からやって来たと思われる人たちも混じって
います。

小さな食堂は、たちまち満員になってしまいました。

なので、僕が座っていたテーブルの3つの空き席に、3人が
着きました。

僕の隣は日本人ですが、向かいの2人はベトナムかミャンマーか、
はたまた…って感じの人たちで、二人とも20代だと思います。

基本的に僕は、一人で食堂などに入った場合、カウンター席に
着くことにしていますが、あいにく、ここはテーブル席だけ。

4人掛けのテーブルが4つだけの小さな食堂です。

それで、どうしても相席になるわけです。

さっきまで1人で座っていたところへ、いきなり3人の相席は
圧迫感を感じます。。。

  おう、何にする?

隣の僕と同じくらいの年齢の日本人男性が、向かいの2人に
尋ねました。

  ・・・・・・・・・・
  ・・・・・・・・・・
  ・・・・・・・・

2人とも、メニューを覗き込みながら考えているようです。

  どうだ?
  決まったか?

再び、隣の日本人男性が尋ねました。

  ・・・・・・・・・・
  ・・・・・・・・・・
  ・・・・・・・・

まだ考え込んでいる2人。。

  おう、何食う?

さらに尋ねる日本人男性。

  ・・・・・・・・・・
  ・・・・・・・・・・
  ・・・・・・・・

・・って、そろそろ決めようや!

この沈黙が、余計に圧迫感を感じさせ、カルビが喉につかえ
そうです。。。

  ・・・・・・・・・・
  ・・・・・・・・・・
  ・・・・・・・・

・・って、いつまで黙っとンじゃい!
もう、カレーライスにせい!
なっ?カレーでええやろ?

  おう、オマエら…、
  日本語読めるンか?

隣の日本人男性が尋ねると、向かいの2人は恥ずかしそうに笑い
ました。

・・って、メニュー読めんのやないかい!?
だったら今までナニ考えとったンじゃ!?

僕は、味噌汁を噴き出しそうになりました。。。

  オレはカルビ焼き定食にするわ。

隣の日本人男性が言いますと、向かいの2人も頷いたようです。

・・って、オレのカルビ焼き定食、旨そうに見えたンかなぁ?

彼らは、カルビ焼き定食を注文し、それから8分、9分…

時々、僕は、向かいの2人の目線を感じつつ、カルビ焼き定食を
食べ終えました。

10分後、彼らのカルビ焼き定食が運ばれ、それと同時に僕は
席を立ちました。

こんな圧迫感の強いカルビ焼き定食を食べたのは初めてでした。。
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