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天そばの快楽

天そばの「天」とは天ぷらのことで…、まぁ、これは誰もが
ご存じのこと。。。

天そばと言えば、天ぷら入りのかけそばのことです。

では、この場合の天ぷらは何の天ぷらを指すのでしょう?

これについて僕の個人的な見解では、

  1.エビ天

  2.かき揚げ

この二つのうちのどちらかを思い描く人が多いと思います。

ま…、中には穴子の天ぷらと言う人もいるでしょうし、
舞茸の天ぷらだと思う人もいるでしょう。

でも、たいてい「天そば」と聞けば、

  ああ、大きなエビの天ぷらが
  ひとつ乗っかてるそばね。

  いや、エビの天ぷらは
  二本入ってなくちゃ!

と、数は別としてエビ天を思い浮かべるか、

  ああ、野菜と小エビのかき揚げを
  入れたそばのことだろ?

と言う人が多いような気がしますが、みなさんはいかがですか?


但し、ここでちょっと引っ掛かるのは、かき揚げを入れた
そばの場合、「かき揚げそば」と言う人もいますので、
やはり「天そば」と言えば、エビ天が一本、または二本
入ってるそばのことを言うのかなぁ…、

そんなコトをツラツラ考えながら、お昼に天そばを食べました。
ten_soba1210.jpg

ここの立ち食いそば屋さんも「天そば」はエビ天でした。

別で「かき揚げそば」もあり、どちらも500円でしたので
少し迷い、僕は天そばにしました。


しかし、こうして見ると立派なエビ天だと思うかも知れませんが、
こういう所のエビ天は、先っぽまでエビの身が入っていた
試しがありません。。。

わかってるんです。

何しろ500円ですし…。

こうしたエビ天の場合、エビの身は衣の半分くらいまでしか
詰まっていないものです。。。

でも、それについて僕は何も不服はありません。

天ぷら単品であれば許せないかも知れませんが、天そばになると、
こういったエビ天でも許せます。

と言いますのも、天ぷら単品の場合はサクサクッとした歯応えを
好みますが、天そばの場合、そばつゆが衣に染み込んだ状態の
方が好きなんです。

しっかりと衣にそばつゆが染み渡り、ブヨブヨと言いますか、
モロモロと言いますか…、とにかく、そんな状態になった
天ぷらが好きなんです。

そして、そのブヨブヨのモロモロになった衣だけでも十分に
具になると思っています。

ですから僕は、このエビ天を箸でそばつゆの中に押し付け、
さらに一箸のそばを持ち上げ、それをエビ天の上に乗せて
馴染ませるのです。

頃合いを見て、エビ天の真ん中に箸を入れると、案の定、
エビの尻尾側の半分には身が詰まってますが、もう一方は
衣だけです。

その衣だけをかじると、口の中ですぐに溶け、油とつゆの
混じり合った風味が口中に広がり、そのあとに、ズズッと
そばを啜り込むと、そばの味もふくよかになって…、

快楽…、僕はそんな言葉さえ思い浮かべるのです。

そう!

天そばの快楽とは、ブヨブヨ、モロモロの衣の食感、そして、
油を含んだことにより奥行きができたそばつゆの風味、
それと少々モサッとしたそばの食感!

これらのハーモニーを堪能することだと思ってます!


それらを楽しんだ後、素っ裸になっているエビの身…、

本来ならば主役と言ってもいい存在だったのですが、
衣がはがれた後では何度食べても味気なくて…、

この段階で快楽から覚めてしまうんです。。。
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