ミステリートンネル

心霊スポットとかミステリースポットと呼ばれている場所は、この国にも
各地にあるようですね。

僕は、どうもそう言うのは信じないと言いますか、これまでの人生に
おいて、一度も見たこともなければ、感じたこともないので･･

　　ホントかねぇ…

って、そう言う話を聞いたり、映像を見ても懐疑的になってしまいます。

高校2年のクラスに、ホラーやミステリー系が大好きなヤツがいまして、
その年の夏休みのある夜、僕を含めて4人で、せっせこ、せっせこ自転車を
こいで、昔、観光バスが衝突事故だか、転落事故だか忘れましたが･･

そんな事故現場近くまで行ったことがあります。

そこは山間部の道路で、古いトンネルが近くにあったことを記憶しています。

事故があって何年経ったのか知りませんが、

　　事故で死亡した人たちの霊が出る…

　　トンネルの中で白い服の女がしゃがみ込んでいる…

　　小さな子どもを抱いた女が、こっちを睨みつけてくる…

などの噂がある心霊スポットになっているようでした。

辺りは真っ暗、たまに車が1台、しばらくして、また1台走っていくだけ･･

確かに雰囲気はありました。。。

早速、ミステリー好きなヤツは興奮気味に、

　　出るぞ～
　　こりゃ、間違いなく出るぞ～

などと言い、トンネルの方へ歩き出していきます。

既に僕の横にいたヤツは、ビビりを全面的に露出し、無言でうつむきながら
たどたどしく歩いていくのでした。

そのまま僕ら4人は、トンネルに向かって歩いていきます。

そして、トンネルに入ろうとした、その時･･

　　げげげ－－っ！！！

先頭を歩いていたミステリー好きが、大きな声で叫んだのです！

僕ら3人は、当然ながらビックリしましたが、別に何も見えませんし、何も
感じません。

ただただ、ミステリー好きの大きな声にビックリしただけで。。

　　何や！？

　　どーしたンやっ！？

僕らは口々に言いました。

すると…

ミステリー好きは、

　　今、何か目の前を横切った！
　　オレ、見たんや！

って言うじゃありませんか。。

　　うそつけ！

　　何も見んかったゾ！

僕らは口々に言いました。。

そして、しばらくトンネルの中を歩き続けました。

僕は、急にアホらしくなってきました。

蒸し暑い夏の夜、2時間以上も掛けて自転車こいで、何でこんな所まで
来なきゃならないのか…

もう本当にアホらしくて…

　　わっ！

僕は、トンネルの中で大声で叫んでみました。。。

　　わあ！！！

僕の声に、他の3人は思いっきり驚いたらしいです。

　　おいっ！

　　どアホっ！

　　急に大声出すな！

みんな、口々に僕を叱咤しました。予想以上に怒ってました。。

で、、結局、心霊現象とか何もなくて…

また2時間以上掛けて、帰ったのでした。。。

途中、パトカーから警察官に声を掛けられ、補導され掛かったことが
一番の思い出になりました…。

　　信じるか信じないかは、あなた次第です

って言葉がありますけど、僕の場合、心霊スポットとかミステリースポットに
行っても、何も遭遇しないみたいです。

但し、真っ向から信じていないわけではなくて･･

科学とか合理性、効率性が重んじられる現代であっても、人跡未踏の地は
存在しますし、不可思議な現象が発生していることも事実です。

例えばそれは･･

“魔の三角地帯”として有名な、バミューダ諸島付近の海域・バミューダ
トライアングル。。

そこでは船舶、飛行機などが跡かたなく消えてしまうと言う事故が何度か
発生しているそうで･･

呪われた海域…

ブラックホールが存在している！

などと都市伝説的な見方もされていますが、この地域では年間500回も
海上竜巻が観測されているとのことで。。

そういうわけで、心霊、ミステリー、ホラー現象は、ひも解けば自然現象
と言いますか、自然災害なんじゃないでしょうか？

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