________________________________________________________________________

落とした財布は戻ってくるか

謹賀新年

今年もみなさんにとって良い一年でありますように
---------------------------------------------------------

お昼過ぎに、ウチの悪妻と近くのショッピングモールへ
行ってきましたが、そこで、小学3、4年生くらいと思われる
男の子が、母親に思いっきり叱られてました。。。

  どこに落したの?
  アンタはっ!!
  朝、お年玉もらったのに…
  どこ落したの!?
  ハアっ?
  どこ落したの!?

大柄で見映えのよい30代後半と思われる女性で、同じ年代の
父親と思われる男性は、1、2歳の可愛い娘さんを抱っこしながら、
思いっきり引いてました。。。

推察いたしますに・・

小学3、4年生の男の子は、今朝、おじいちゃんからなのか、
おばあちゃんからなのか、はたまた、おじちゃん、おばちゃん
なのか、とにかくお年玉を貰いました。

それをお財布に入れて、お父さん、お母さん、そして、可愛い
妹と、家族そろってショッピングモールへやってきました。

みんなで、おいしくお昼ごはんを食べたのか・・

おもちゃ売り場や子供服売り場などを見て回ったり・・

ゲームコーナーで楽しく遊んだのか・・

とにかく、あちらこちらを歩いているうち、

  あっ!
  お財布がない!

男の子は、どこかへ財布を落としたことに気づいたのでした。

で・・

  どこに落したの?
  アンタはっ!!

ってワケです。。。

それはもう大きな大きな声を張り上げて、パッと見、モデルの
ようでもあるお母さんは、今にも男の子を力一杯はたくンじゃ
なかろうかと思うほど、強烈な勢いで叱りまくっているのでした。

そんな様子を、お父さんは小さな娘さんを抱えつつ、じ~っと
見つめているだけ。。

抱かれている娘さんも、

  いつものお母さんと違う…。

幼いながら、ちゃんと感じているのでしょう。

小さな人差し指をしゃぶりながら、怯えたような目でお母さんを
見ているのでした。

お父さん、娘さんだけではありません。

周囲の人たち、みんな、引いてました。

僕も引きました…。

引きながら、

  この男の子、財布にいくら
  入っていたンだろ?

って、思いました。

お年玉って言うわけですから、1万円以上・・

いや、3万かもナ。もしかして5万ぐらい?

ンじゃ、アレか?

この子の財布、拾った人…、

  ラッキー☆
  お年玉だ!お年玉だ!
  こいつぁ春から縁起がイイや!

って感じなんでしょうかねぇ?

少し話は変わりますが・・

ミシガン大学の行動経済学者・コーン教授が、研究生たちの協力を
得て、「落とした財布はどのぐらいの確率で戻ってくるか」って
言う実験をしています。

実験には2年間を費やしたそうです!

アメリカ、イギリス、ポーランドで、

  ●お金が入っていない財布
  ●約1500円が入った財布
  ●約1万円が入った財布

以上、3種類の財布、合計3000個ほど「落して」みたところ、
最もお金が入っていた「1万円入り」が戻る確率は72%。

「1500円入り」よりも高い確率で戻ってきたそうです。

この実験結果を、コーン教授は次のようにまとめています。

  結果として、拾得者は「自分が泥棒だと
  思われたくない」からであり、
  「落し主が困っているだろう」と言う
  思いやりの気持ではない。

とのことです。

お金の入った財布を落とした人への思いやりよりも、その
お金を手に入れてしまった自分自身が、他者から誤解される
ことを恐れてしまう…ってコトらしいです。

それで、金額が多いほど「泥棒」呼ばわりされちゃうンじゃ
ないかと言う恐れ・・

このため金額の多い財布が戻ってくる確率が高かったと結論付け
ています。

ってコトですから・・

どうかお母さん、そんなに息子さんを大声で叱らないで、もう少し
待ってみましょう。

ショッピングモールの案内所などへ問い合わせ、「泥棒」と
思われたくない人が、財布を届けてくれるのを待ちましょうヨ。。。
にほんブログ村 オヤジ日記ブログへ
にほんブログ村




nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感