チョコレートを手作りする女子大生のお話

そう言えば、今月の14日はバレンタインデーでしたね…。

もう何年も、チョコレートをもらったことがありませんので、
すっかり忘れていましたヨ。

ところで、チョコレートに絡んだお話がありまして…

チョコだけに甘いお話かと申しますと、そうではなくて、
むしろ辛口…？

いや、ほろ苦い…、ビターなお話でしょうかねぇ…。


52歳になる会社員の男、ひとりニヤニヤしながら夜の繁華街を
歩いておりました。

　　おっ！
　　この店だな…

赤い提灯が灯る一軒の居酒屋を見つけ、その入口の前で
立ち止まりますと、ツイっと暖簾をくぐり、中へ入って
行きました。

　　ヨッ！
　　待たせちゃったね

52歳の会社員、そう言って片手を上げて見せましたが、
そのお相手は…

なんと、23歳の女子大生！

艶々とした長い髪、色白で清純そうな女のコ！

何で52歳のオヤジが、こんな可愛い娘と居酒屋で…？

そうなんです…。

出会い系サイトで知り合い、オヤジの誘いを受けて、この
清純な女子大生は、素直にここまでやってきたと言うわけ
です。

で…

52歳のオヤジとしては、ここで一杯やって、彼女をイイ気分に
させた後、ここから歩いて4、5分の距離にあるラブホへでも
連れ込み…

　　思う存分、可愛がってやるか！

って魂胆です…。

さっそく生ビールと数品の料理を注文し、乾杯！ってコトで
カチンとジョッキを合わせます。

すると…

一口、ビールを飲んだ女子大生が、思い出したように、

　　あっ！そうだ！
　　私、チョコレート作ってみたんです。
　　食べてもらえませんか？

と言って、バッグから小さな包みを取り出しました。

　　ヘエ…、
　　これ、君が作ったの？

オヤジは差し出された包みから、チョコレートを一粒つまんで
口に入れました。

　　うん！
　　おいしいヨ！


　　まあ、うれしい☆
　　よかったら、もう一つ
　　食べてください。
　　今日のために作ってきたんです☆

清純な女子大生にこんなコト言われたら、52歳のオヤジとしては、
もうメロメロ…

え？

メロメロ…って、何だか、オヤジの様子がヘンだよ！

おい、どうしたぃ？

ずいぶん眠たそうにして…

あっ！

ホントに寝ちゃったヨ！

こんな所で…、まだそれほど飲んでもいないってのに！？

実は…

女子大生の手作りチョコレートには、薬物が混入されて
おりまして…

この女子大生、薬科大に通っておりますので、そうした
薬物を手に入れるのは朝メシ前だとか。。。

まんまとオヤジを昏睡状態にさせて、上着のポケットから
財布を盗み出しました。

あとは素知らぬ顔で居酒屋を出て、明くる日は、そのお金で
楽しくショッピング…。

清純そうですが、彼女は、こんなことを何度か繰り返して
おりまして…

ま…、いつまでも続くモンじゃありません。

やがて、昏睡強盗容疑で逮捕されちゃいました。

警察の調べによりますと、彼女の自宅からは9人分のクレジット
カードが見つかり、このうち4名が被害届を出していたとか。。。

出会い系サイトで知り合った中高年男性に、薬物入りの手作り
チョコを食べさせ、昏睡させたあげく、金品を盗んでいたと
言います。

　　学生の身で、どうして
　　こんな悪いコトしたの？

取り調べで警察官に問われる女子大生は、こう答えたそうです。

　　妻子がいるのに、出会い系サイトで
　　女性と会うスケベなオヤジを
　　懲らしめたかったんです！


　　でもねぇ…、
　　薬を使って昏睡させたり、
　　財布盗んじゃダメでしょ！


　　お金を盗むのが目的じゃ
　　なかったんです！
　　本当にスケベオヤジたちを
　　懲らしめたくて…

と、あくまでも女子大生は、世のスケベオヤジをお仕置きする
ためだと主張します。

　　それで…？
　　毎回、手作りチョコを
　　用意してたの？

警察官は、質問を続けます。

　　ハイ、そうです。

そう答える女子大生、そのあと、警察官に、こんなコトを
言ったそうで…

　　手作りチョコと掛けて、
　　スケベオヤジと解く…
　　その心は？

いきなり女子大生から、なぞかけを問われ、唖然とする警察官…

にっこり笑いながら女子大生、こう言いましたとサ…

　　どちらも、蕩かすことから
　　始めま～す☆

おあとがよろしいようで…。

（宮城県で発生した事件を一部脚色）

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タグ：女子大生 チョコレート 手作りチョコ 出会い系サイト