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会社は救うけど人は救わない

大きな企業ですと、事業の存続が危うくなった場合、
国が税金を投与して再生を図ったりすることがありますね。

でも、この場合、コスト削減とか競争力向上などと言った
名目でリストラが付き物ですよね。

元請会社の課長さんから聞いた話ですが、そこの会社の
契約社員として、今年の春から勤め出した40代半ばの人が、
以前は大手エレクトロニクス企業に勤務されていたそうです。

  彼が言ってたよ。
  国は、会社は救ってくれるけど、
  人は救わないって…

課長さんが、そう言っていました。

つまり、税金を使ってまでして会社を再生しようとするが、
その会社で働く人の面倒までは見ないわけです。

ま…、再生を志すわけですから、それなりに人員削減して
経営コストを下げなくてはならない…

そうして競争力を高め、事業を復活させなければならない…

ってコトはわかりますが、リストラされる本人は、やっぱり
辛いでしょうね。

その40代半ばの人は、課長さんに、こう言ったそうです。

  国の支援で再生していくことが決まり、
  何とか今のまま行けるかと思っていたんですが、
  希望退職ってのを迫られましてね。
  辞めないかと言われた瞬間、会社に対する気持ち…、
  仕事への熱意っていうのが、一気に冷めました。
  再生するのは会社であって、そこの人間たちじゃ
  ないんです。
  そこで働いてる人間まで国は助けてくれない。
  むしろ、人を減らせと言ってくるんです。

しかし、今の仕事にも慣れてきて、課長さんの下で
がんばっているとのことで、

  仕事はよくやってくれる人だよ。
  前の会社でも、がんばってたと
  思うんだけど、運だよねぇ…。
  人間、いつどうなるか…
  こればかりはわからんからねぇ。
  彼も、たまたま運悪く、特に業績の悪い
  部署に所属していたそうだから…

と、課長さんの言う通り、本人はがんばっていても、
これが業績に反映されなければ、評価は下がってしまうと
いうわけです。

こうなると本人ひとりの力では、どうすることも出来ず、
あとはもう、流されるように会社を辞めるという選択を
するしか手はない…ってことになるんでしょうか?

会社を救うだけで、その会社で働く人は救わない…

この言葉が、何だか頭の中に刻み込まれました。
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タグ:リストラ
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LP大好き

はじめまして。
私も似たような経験したことあります。
でも、そういうツライ経験はお金では買えないから、何事も前向きに!
いつか役に立つときが来ますよ。
と、40代半ばの方にお伝えしたいです。

私の経験はどう役に立っているかは分かりませんが、つらい気持ちは分かります。
by LP大好き (2014-08-14 22:21) 

あべしん

LP大好きさん、コメントありがとうございます。

僕は、この話を聞いたとき、「淡々と…」という
言葉が浮かんできました。

熱くなり過ぎず、冷め過ぎず、与えられたことを
淡々とこなしていく姿勢…

ところで、つらい経験の後、その分、強くなれますね。

またよろしくお願いします。
by あべしん (2014-08-16 06:09) 

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