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虚しき懸賞金

懸賞金300万円!

これは警察が設定した「捜査特別報奨金」というもので、事件の
解決につながる重要な情報提供者に支払われます。

ところが一方では、事件の被害に遭った遺族の感情に配慮して、
こうした懸賞金を設けてはみたが、取り下げる場合もあるようです。

今から18年前、池袋で発生した暴行事件に対して事件解決のため、
懸賞金上限額の300万円を設定しましたが、警察はこれを取り下げ
ました。

なお、この事件は現代社会の“蔓延した無関心”を露呈させる
事件でもあります。

場所はJR池袋駅。

ここで事件が発生しました。

18年前の4月半ば、時刻は夜11時半頃。

友人たちと酒を飲んでいた、ある一人の大学生…、当時21歳の青年は
飲んだ後、帰宅するため池袋駅のホームで電車を待っていました。

何が原因だかはっきりわかりませんが、近くにいたスーツ姿の
サラリーマン風の男と口論になり、その大学生はホーム上を引き回され、
さらに顔面を殴られるなどの暴行を受けました。

そのうち、大学生は転倒して後頭部をホームに強く打ち、意識不明の
状態で病院に搬送されたとのことです。

それから5日後、その大学生は一度も目を覚ますことなく、脳内出血で
死亡してしまいました。

なお、大学生と口論になり暴行を与えたサラリーマン風の男は、
相手が倒れ、けいれんを起こしたそうですが、それでも介抱しようと
せずに、電車に乗って逃げ去っていきました。

・・・・・この事件の懸賞金として300万円を設定したわけです。

それにしても…、

池袋と言えば、18年前も歓楽街であり、深夜でも人波絶えることは
ないと聞いています。

JR池袋駅は、1日あたり50万人の乗客が利用すると言われています。

夜11時半…、そんな池袋駅のホームで、この事件を見ていた人たち、
近くに居合わせた人たちって、何人居たんでしょうね?

大勢の人がホームに居たんじゃないでしょうかねぇ?

少なくとも、サラリーマン風と大学生、2人だけだったわけじゃ
ないですよね?

大きな声あげて、ホームを引き回したり、顔殴ったりしている場面、
何人の人が見てたんでしょうね?

そんな場面を見せられて、乱暴を止めさせようとか、仲裁しようとか、
そんな気になった人…、一人も居なかったみたいですね。。。

散々暴行したサラリーマン風が電車に乗ったのを、ただ見送った
だけで、誰もサラリーマン風を咎めたり、捕まえたりしなかった
みたいですね。。。

まさか、居合わせていた人、みんな酔っ払っていたとか…?

で、ちょっとした見せ物だと思って眺めていたとか…?


事件後に名乗り出た目撃者は、たったの9人だったそうです。

警察の捜査は難航し、暴行を与えた男の身元は、特定にさえ至って
いないそうです。

それで、懸賞金として300万円を設定したわけです。

それで、警察はこれまでに延べ1万7400人の捜査員を投入し、一般から
5000件ほどの情報が寄せられたようですが、解決につながる有力な
ものはなく…、

遺族への配慮もあり、この懸賞金を取り下げたとのことです。

その現場で、その時、誰も仲裁せず、様子を眺めてただけ…。

18年の間、300万円の懸賞金もむなしく、有力情報はつかめず…。

蔓延した無関心…。

現代は、こうした一面もあるンですね。
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タグ:懸賞金 池袋
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