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意識高い系

意識高い系…って言葉がありますね。

これは、口だけで実力が伴っていない人のことを言うそうです。

ま、どちらかと言いますと、若い人には多く見られるんじゃないですか?

こんな実話があります。

父親が大手企業の取締役と言う裕福な家庭に育ったAさん。

彼は幼い頃から、両親に過度に期待されて育てられてきました。

そのせいか、Aさん自身、少年時代から、

  自分は他人より優れた人間だ!
  自分はデキる男だ!

そんな思いを強く持っていました。

実際に学校での成績は優秀で、有名大学を卒業しました。

卒業後、大手銀行に就職することが出来ました。

しかし・・

Aさんは、学生の頃から「成功者になる!」とか「大物になってやる!」と
言った気持ちが強かったものの、具体的に何がやりたいかなどと言った
計画や信念は持っていなかったようです。

それで、せっかく大手銀行に就職したのに、与えられた仕事に不満を
抱くだけで、熱心に働こうとはしませんでした。

当然ながら上司から叱られることが多くなり、ますますヤル気を失って
いきます。

結局、2年も経たないうちに辞めてしまいました。

  オレは、あんな所で働くような男じゃない!
  もっと大きなことがしたいんだ!

そんな気持ちを抱きながら、今度は大手の生命保険会社で営業員と
して勤めることにしました。

この生命保険会社は、最近、テレビやビジネス誌などで取り上げられ、
話題になっていたのでした。

収入は完全歩合制。

  成果で得られる収入に上限はない!

そんな謳い文句が、Aさんの気を惹いたようです。

採用面接の際、待ち合わせの喫茶店に、高級車に乗って、高級な
スーツ姿で現れた担当者を見て、Aさんは、のぼせ上ったのでした。

  ここならオレも成功者になれる!

そう思ったほどでした。

が・・

現実はAさんが描いたイメージとは違い、生命保険の営業は、コネと人情
で成り立つ古い世界でした。

先輩社員たちが信用関係とコネで人脈を広げ、業績を上げていく中、
Aさんは、何とか家族や学生時代の友人に保険を販売するだけで。。。

月々の収入は15万円ほど。。

身の回り品や自家用車のため、消費者金融で借りることを繰り返し、
督促の電話が勤め先まで掛かってくるようになりました。

さらに、Aさんの業績は振るわないままで、とうとう退職勧告を受けることに・・

入社3年目のことでした。

今年で30歳になるAさん・・

現在も、「このままじゃ終わらない!」「必ず大物になれる!」などの思いは
変わらず持っているみたいです。

とは言え、今の世の中、生きづらさを感じやすいもので・・

自尊心を傷つけられる場面も、昔に比べると増えていると思います。

人間関係がややこしかったり、価値観のズレが多くなったり・・

嫌がらせや炎上することへの恐怖。。。

こうした場面が増えるほど、意識高い系の若者も増えてしまうみたいで・・

自身にじっくりと向かい合うゆとりもなくなってしまうと、度を越えた自尊心
だけが・・

成功願望だけが支えになってしまうのかも知れません。

等身大の自分を知って、それに合った生き方をすることが当たり前だと
思うんですが…。
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