その完璧は100％なのか

完璧主義と言いますか‥

何事においても完璧を求める、または、自分が思い描いている通りに
ならないと気が済まない…って人、周りに居ませんか？

この手のタイプは、信頼できる人である一方で、周囲から煙たがられる
人でもあるようです。。

まぁ、何事に対してもイイ加減、テキトーな人は困りモンですが、何でも
カンでもガチガチに固めて、非の打ちどころがない状態になるまで手を
休めようとしない人も、どちらかと言いますと困ったモンで。。。

本人ひとりだけでやっている分には構わないンですけど･･

巻き込まれると甚だ迷惑…。

何しろ目標を達成するまで手を休めようとしない･･

あるいは、目標を達成するため、自分の手段、手法を変えようとしない･･

　　今日のところは一旦、おしまいにしたら？

とか、

　　それより、こうした方が効率が良くない？

などと言っても聞く耳を持たない…。

それどころか、

　　おい、すまないけど手伝ってくれ！

とか、

　　このやり方が一番いいんだ！
　　このやり方で進めてくれ！

などと言われて、見事に巻き込まれる。。。

こうした場合、案外、目標達成までに時間が掛かってしまったり、未達に
終わって口惜しい思いをすること、まあまあ多くないですか？

それは、本人だけが完璧だと思い込んでいるだけで、実は、もっと良い
方法があるのに、それが見えないからだと…

それよりも、押さえる所は押さえつつ、テキトーにやっていい所、ザックリで
いい所は、ある程度気を抜きながら進めていった方が、目標を達成する
ことが早かったりするものです。

本人は100％完璧だと思っているかも知れないですけど、何のことはなくて、
それは65％ほどだったり、50％ぐらいだったり…

場合によっては30％にも満たない程度だったり。。。

その程度なのに、本人だけ100％完璧だと思いこんじゃってるんで、結果と
して達成が遅れたり、未達だったりするわけです。

　　この目標を達成させるため、50％は
　　ガッチリ押さえてやろう！
　　あと30％は、先輩に相談して何とか
　　やってみよう！
　　残り20％の部分は、そんなに大したこと
　　ないから、テキトーにやればイイや。。

って感じで、100％完璧を目指してストレスを溜めるより、肩の力を抜いて
押さえる所だけは完璧に、あとは他人に手伝ってもらったり、少し気を
抜いて進められる人の方が上手く行くみたいです。

ちょっと話が異なるかも知れませんけど･･

僕の勤め先の60代の人で、彼は、必ず朝食は、炊き立てのごはん、
具だくさんの味噌汁、自家製のぬか漬けでないと気が済まないそうで。。

別段、贅沢なわけではなく、どちらかと言えば質素な朝食ですが･･

もう10年以上も前の話ですけど、彼の奥さんの具合が悪くなり、とても朝食の
用意ができる状態ではなくなってしまいました。

さすがに、寝込んでしまっている奥さんに「朝メシ作ってくれ」とは言えません。。

家には、お米があり、お味噌もあり、大根、ねぎなど味噌汁の具になる野菜
も冷蔵庫に入っています。

きゅうりやにんじんなど、ぬか漬けもおいしく漬かっています。

その時、彼は初めて気が付いたそうです。

　　あぁ、オレは毎朝、毎朝、ごはんに味噌汁、ぬか漬けの
　　朝メシじゃなくちゃ、朝メシじゃないと思い込んで、
　　それを当たり前のように食っていたけど…

自分が、当たり前のように思っている朝メシを自分で作ることができない！

メシの炊き方も知らない･･

味噌汁も作れない･･

第一、包丁が使えない･･

炊き立てごはん、具だくさん味噌汁、ぬか漬けの朝食でなくては完璧じゃない
と言うのなら、それらを自分で作ることが出来てこそ完璧と言うものです。

　　改めて女房の有難さが身に沁みた。
　　おまえも奥さん、大事にせえよ！

って、僕まで説教されたのを覚えています。。。

ごはんが炊けなきゃ、カップラーメンでも食うか…ってぐらいの方が、朝食を
摂ると言う目標が達成できると言うお話です。。。

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