降りて来い！

自動車を運転していると、どうしてもクラクションを
鳴らさずにいられないシーンがありますね。

本来、クラクションは、むやみやたらに鳴らしては
いけないことになっています。

いきなり鳴らされるとビックリしますからね。

特に歩行者の立場ですと、モロに耳障りです。

混雑時、間に入れてもらった時、道を譲られた時など、
運転手同士のコミュニケーションとして鳴らすことも
ありますが、それでもうるさいことに違いありません。

で…

こちらは、前方を走るトラックが、いきなり車線変更して
きたので、クラクションを鳴らし、注意を促しました。

しかし、鳴らされた方のトラック運転手にしてみれば、
おもしろくなかったらしく…

信号待ちで停車した際、トラックから運転手が降りてきて、
先ほどクラクションを鳴らした後方のワゴン車まで駆け
寄ってきました。

単に駆け寄って来ただけではなく、片手に金づちを持って
いるじゃありませんか！

それで血相変えて、

　　降りて来い！
　　殺したろか！

と怒鳴ってきます。。

このトラック運転手は35歳の男性。

一方のワゴン車の運転手は、32歳の男性。

互いによく似た年齢です。

それで…

「殺したろか！」って言われて降りて来るバカは居ません。。。

しかも、金づち持ってるし。。。

なので、32歳男性は、その場で110番通報しました。

賢明です。

　　今、脅されてます。
　　「降りて来い！殺したろか！」って、
　　金づち振りながら怒鳴られてます。

通報している様子を見て、トラック運転手は、舌打ちして
トラックに乗り込み、その場から走り去っていきました。

が…

追跡していたパトカーが、25キロ西に離れた地点を走行中の
トラックを発見！

パトカーはクラクションではなく、サイレンを鳴らします。

けたたましいサイレンの音…

聞こえないわけがありません。

でも、トラックは止まりません。

前を走るトラック、後ろからサイレン鳴らして追跡するパトカー…

これも見ようによっちゃ“あおり”ですかね？

ようやくトラックが停止。

それでも、運転手はなかなか降りようとしません。

そこで、警察官が怒鳴りました。

　　降りて来い！
　　殺したろか！

････ではなくて、

　　降りて来い！
　　逮捕する！

････でした。。

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