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トランスジェンダーの職人さん

最近、“ドボ女”とか言われている土木・建設の現場で働く
女子をよく見るようになりました。

20代、30代の若い女子も見ますし、50代の頼もしい女子も
見ることがあります。

さらに今日・・

パッと見、男だと思っていたのですが、

  本当は女だから・・
  トランスジェンダーだよ。
  ま、普通に接してくれりゃイイんで。。

一緒だった職人さん(60代)が、僕に教えてくれたんです。。

年齢は、まぁ、20代でしょうなぁ‥

スポーツ刈り、細身、身長は160センチあるか、ないか・・

見た感じ、普通に男子に見えます。

でも、声を聞くと・・

  ン…?

やや高めの声色に違和感を覚えてしまいます。

周りの人も、また、本人も、ほとんど会話しないので、
黙々と仕事していました。。

職人さんによりますと、もう3年以上、勤めているそうで、
一通りの作業は出来るとのことです。

僕は、トランスジェンダーの人に会うのは初めてで。。。

トランスジェンダーとは、出生時に割り当てられた性別と
自身の性の認識(トランスアイデンティティー)が異なる人
だと言うことは知ってますけど・・

やっぱ、間近にいると妙に気になると言いますか、どう
接したらイイのか、正直、ちょっと戸惑います。

この国でも、今、トランスジェンダーへの社会的な対応や
施策などについて、大きな課題になっていますね。

生まれた時、おチンチンがついてたら男の子、ついてなければ
女の子と性別され、戸籍に登録されるわけですが・・

この出生時に割り当てられた性別に違和を覚え、

  わたしは男じゃない(女じゃない)

と言う思いを、年齢を重ねるごとに強く抱き、

  自分の身体が間違ってる!

そんな違和に苦悩し、

  わたしは女として生きる(男として生きる)

あるいは、

  わたしは男でも女でもない、性別に
  とらわれないで生きる

って感じで、ジェンダー(社会的性別)を自ら変えて、自ら
望むジェンダーで生きようと言うわけです。

そう、そこのところは全然問題ないと思います。

周囲に迷惑でなければ、自分が思った通り生きることは
本人の勝手ですから。。

しかし、その周囲が黙っちゃいない。。。

男のくせに、女のくせに…って、いろいろ押し付けられる
ので、それに耐え切れず、心を病んでしまう人もいるとか。。。

僕はねぇ…、このトランスジェンダーにつきましては、本当に
大きな課題であり、難しい問題だと思ってンですよぉ。。

多様性って言葉で片付けちゃうには重すぎるような・・

トイレとか、更衣室やら、お風呂はどーすンだ

…って問題も確かにありますが、それよりも…

それよりも、まず…

いわゆる、性の認識が一致している人…

僕自身もそうですが、僕はずっと男として生きていますし、
この先もそのつもりです。

しかし、そんな僕でも、

  男のくせにゴチャゴチャ言うな!

とか、

  男なんだから、ここは我慢してくれ!

とか言われて、ムッ!とした経験はありますね。。

男はゴチャゴチャ言ったらアカンのか

男だからって、何でここで我慢せなアカンのや

そう思ったですね。。

もし、パンツルックばかりで出歩いてる女子が、職場の
男子社員から、

  女なんだからスカートぐらい穿いたら?

とか言われると、ムッ!とする女子もいると思いますよ。。

で、何が言いたいかと言いますと・・

あまり性別を意識しての強制、強要はしちゃいけないと
思うんです。。

これはトランスジェンダーでなくても。。。

だから、トランスジェンダーの人にしてみれば、なおさら
なんでしょうね。

  おう、キク!

先ほどの職人さんが、そのトランスジェンダーを呼び寄せ、
ポンと軽く肩を叩いて、

  明日、5時半に迎えに来い。
  明日も一緒に仕事だ。
  頼むぞ!

キクと呼ばれたトランスジェンダーの職人さんは、白い歯を
見せて笑いながら、「ハイ」と返事して頷きました。

60代の職人さんと並んで立っている20代のキクさん・・

父娘と言うより、気のイイお爺ちゃんとヤンチャっぽい孫って
感じでした。
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