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マンションの寿命

僕が住んでいる田舎町でも、今なお、マンション建設が盛んに
行われています。

この田舎町は、ここ数年、少しずつではありますが、人口が
減り続けているのです。

にもかかわらず…

タワマンとは言いませんが、それでも高層マンションがいくつか
建てられています。

国土交通省の調査によりますと、マンションに永住意識を持つ
人の割合は年々増加しているとのことで・・

まぁ、こんだけマンションが増えれば、それに比例してのこと
だろうとは思うんですけど・・

「現在、住んでいるマンションに永住するつもり」と言う人は
6割を超えているそうで・・

さらに、マンション居住者の高齢化が進んでいるとのことで・・

マンション居住者の中で、70歳以上の世帯主の割合は、2018年の
調査では22.2%・・

おそらく現在は、さらに高くなっていると思われます。

このことも、マンションに永住意識を持つ人の割合を押し上げて
いる要因になっているんじゃないでしょうか。

ところで、マンション建設が盛んである一方、居住者と共に、
高経年化が進んだマンションも増えています。。

さぁ、そこで・・

  永住するつもりなんだけど、このマンション、
  築何年なの?
  っつーか、何年持つの?

ここが気になる人、多いと思います。

マンションを含め、全ての建物には寿命があります。

マンションの場合、設計段階である程度の目安が定められている
のが一般的です。

この目安を「計画併用期間」と呼んでいます。

これは、コンクリート建造物が竣工し、使用されてきた期間の
ことです。

築××年…って言い方をしますけど、まさに、その××年を設計
段階において、設定しておくわけです。

短期では30年、標準は65年です。

長期になりますと100年、さらに、超長期ってのもあって、それは
200年!

ま、、たいていのマンションは設計段階で標準としての65年を
計画併用期間としているみたいです。

それでは、この計画併用期間とは・・

何を根拠にして65年とか100年って設定してるのか?

それは、コンクリートの「耐久設計基準強度」の違いです。

1平方ミリメートル当たりに、どれだけの力が加わったか・・

これが圧力の単位・N/㎜2で表示されます。

約30年であれば18N/㎜2、標準の65年は24N/㎜2、100年ならば30N/㎜2
と設定されていて、それぞれ性質、性能が異なるコンクリートが
使用されることになります。

尚、この耐久設計基準強度は、お住まいのマンションの特記仕様書に
記載されているはずです。

気になるようでしたらお確かめください。

確かめてみて、

  えっ
  24N/㎜2で1990年竣工・・
  それじゃ、あと30くらいしか
  持たないじゃない!
  オレ、80になっても、ここに
  住むつもりなのに!

と、愕然としたり、悄然としたりする人もいるかも知れません。

でも、安心してください!

既に建てられたマンションには寿命があるとは言え、その後の
メンテナンスによって長持ちさせることは可能です。

ここは人間と同じです。

日頃から健康に気を配り、バランスの良い食事を心掛け、運動して
身体を鍛えていれば長持ちします。

実は、高経年化したマンションの長寿命化を目指し、国もこれを
後押ししているのです。

現在、各資材コスト、工事費が上昇を続けており、修繕積立金が
不足しているマンションは多いです。

このため、適切な修繕工事が行われないままにしておくと、老朽化、
空き家化が進んでしまいます。

そこで国は、長寿命化促進税制を創設し、修繕工事の実施を促して
いるのです。

新築マンションも結構ですが、こちらは高騰している資材、工事費
をベースにしていますので、当然ながら“お高い”です。

おいソレと住むことは難しい…

だったら、今、住んでいるマンションの寿命を、あと30年、40年、
延ばした方が…

そんな考えもあり、長寿命化促進税制が活用されているわけです。

僕の勤め先でも、マンションの長寿命化工事の一環で、バルコニー
の取り替えや断熱材、防水材の施工の仕事が、まあまあ入ってます。

社長は、

  あまり儲かる仕事じゃない…

と言いながら、資材屋さん、建具屋さんと、ラーメン屋での交渉に
忙しそうです。。。
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