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損して得取れ

例えば飲食店で料理を注文した際に、出された料理が、注文と
異なっていた場合・・

まず、これは注文とは違う旨を店員に伝えますね。

しかし、注文を受けた店側に落ち度はなく、実は、注文した
客の方が間違った料理を頼み、それに気づかないでいたと
したら・・

  いえ、お客様。
  間違いなく、こちらのお料理を
  ご注文なさいましたよ。

と言う店員と・・

  失礼致しました。
  すぐに作り直しますので、しばらく
  お待ち願えませんでしょうか?
  大変申し訳ございません。

と、頭を下げる店員。

客として、どちらの応接に気分をよくするでしょうね?

もうひとつ例をあげましょう。

ホテルに予約を入れた客がチェックインしようと、フロントを
訪ねました。

ところが、フロントから、予約を受けていないと言われます。

フロントマンは、予約帳を客に見せ、

  お客様のご予約は今月の10日ではなく、
  来月の10日になってます。

勝ち誇ったように言われ、客はムッとしつつ、困惑。。。

同じく予約の月を間違えた客が、フロントを訪ねました。

今度のフロントマンは、予約帳を確かめはしましたが、それを
客に見せることはせず、

  申し訳ございません。
  私どもの手違いかも知れません。
  空いているお部屋がございますので、
  すぐにご用意致します。
  このままお待ちいただけますか?

そんな応接で客を受け入れました。

先ほどの飲食店での例、そして、このホテルの例・・

客にしてみれば、どちらも後者の応接の方が感じがイイと
思います。

逆に、前者の対応であれば、

  もう二度と、この飲食店では食べない!

とか、

  次からは、このホテルを利用するのはよそう。。

と思ってしまうでしょう。

この二つの例では「自分が正しい」ことを主張するよりも、
どうすれば得するか…ってコトです。

自分の正当性を主張することは決して悪いことではありません。

また、相手が客であるからと、媚びる必要はありません。

ただ、こうした場合、自分を曲げた方が得になると言うこと
です。

それによって、何度もリピートして、店を、ホテルを利用して
もらえる確率が高くなります。

それを、自分の方が正しい!って、相手をはねつけるような
ことをすれば、その客は、もう来てくれないでしょう。

客を失ってしまいます。

得にはなりません。。。

もちろん、こちらが大きな損害を受けるとか、窮地に
追い込まれるようであれば、正当性を主張し、相手を
はねつけなければなりませんが。。

しかし、商売やビジネスにおいては・・

自分の方が正しいからと、その場の局地的な「勝ち」を得ても、
広く長い目で捉えた大局においては、得にならないことがある
みたいで・・

損して得取れ…って言いますよね。

僕も、この教え・・

常に心掛けているとまで言えませんけど、ちょくちょく、
こんな場面が現われて、その度に心の中で、

  損して得取れ

って、繰り返しつぶやきます。
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