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骨まで愛した奥様のお話

え~、毎度バカバカしいお話でございます。

なかなか捨てるに捨てられないモノってあるものですね。

長年に渡って愛用していた小物など、すっかり色が褪せて
しまったり、ちょいと具合が悪くなって使えなくなっても、
愛着があるもんですから、捨てずにず~っと持っている。。。

  なに?
  まだそんな使えないモン持ってたの?
  早く捨てちゃいなさいよ!

とか言われて、うんうん…なんて生返事しておいて、そのまま
捨てずに引出しの中へでも入れてしまいます。

まあ、本人にとってみりゃ、いろんな思い出の詰まった物です
から、いつまでも残しておきたいんでしょうねぇ。。。

このように小物でしたら、捨てずに引出しの中に入れておいても
それほど邪魔になりませんし、大きな問題はございませんが…

これが小物じゃなく、ヒト…

それもヒトの遺体になりますと話は違ってまいります。

  そう言えば、この頃、お隣のご主人の
  姿をお見掛けしないけど…


  あら、やっぱり!
  実はわたしも気になっていたのよ

ご近所の奥様方が、こんな会話をしていますところへ
通り掛かったのが、その家の奥様で、お歳は69歳になります。

  こんにちは、奥さん。
  最近、ご主人のお顔を拝見していませんけど、
  お元気にしていらっしゃいます?

お近所の奥様が尋ねますと、

  え、ええ…
  少し足の具合が悪くなりまして、
  外へ出ることが出来なくなりましたが、
  何とか元気にしております

と、少々しどろもどろになりながら、69歳の奥様が答えました。

  まあ、そうでしたか。
  それは大変ですわねぇ…
  お大事になさってくださいね

この場は、これで済みましたが…

2ヵ月、3ヵ月と経つうちに、

  やっぱりおかしい!

ってコトになり、ご近所の奥様方は、役所へ行って相談する
ことに…

  いくら足が悪いとは言え、
  まったく姿を見ないのはどうも変で…
  それで気になって仕方がないんです!

一応、警察にも相談しまして、その家を警察官が訪ねてみますと、
何と、そこには白骨化した遺体が…

実は、もう半年前に、この家の主人は病死しており、ここの
奥様は誰にも連絡せず、ご主人の遺体を家の中に遺棄していた
のです。。。

結局、ここの奥様は死体遺棄容疑で逮捕されました。

  何でこんなコトを!?

警察官に問われ、奥様は答えました。

  一人っきりになってしまうから…

どうやら、奥様としては一人になるのが淋しくて、それで
亡くなったご主人をそのまま家の中に放置してしまったわけ
です。

とりあえず取り調べを終えて、休憩室で2人の警察官がお茶を
飲みながら話を始めました。

  よほど亡くなったご主人のこと、
  思ってたんやろなぁ…
  あの奥さん


  まさに、骨まで愛してた…って
  わけか?


  しかし、これじゃご主人の方は
  浮かばれへんで…


  そうやなぁ、いつまでも家の中に
  遺棄されるより、線香の一本も
  あげてもろうて、手ぇ合わせて
  もらった方がエエわなぁ


  ま…、遅くなってもうたけど、
  供養の手続きも取れたんで、
  亡くなったご主人もホッとしてる
  と思うわ


  うん!
  これがホンマの骨休めや

おあとがよろしいようで…。
(京都府の事件より一部脚色)  
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タグ:奥様
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スネップ先生

はじめまして。
怖かったー!
そろそろ怖い話のはやる季節ですね。
by スネップ先生 (2016-06-06 02:16) 

あべしん

スネップ先生、コメントありがとうございます。

まだまだ怖いお話を知ってますから、後々
ご紹介していきましょう。

ホント、世の中、怖い話だらけですヨ。。。

by あべしん (2016-06-06 20:23) 

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