終活を考えるお年頃

仕事仲間のUさんの実家は九州です。

ご両親二人ともご健在で、実家で暮らしているそうですが…

　　この前の日曜日、親父から
　　電話かかってきて、
　　「ワシもそんなに長くはないし、
　　かあちゃんだって、いつどうなるか
　　分からん歳だから、今、二人で
　　終活のこと話し合ってる」って
　　言うんよ…

で…

Uさんの話ですと…

Uさんには兄がいますが、彼も遠く離れた地で生活しており、
実家へ戻る予定はないそうです。

同じくUさんも、九州へ戻ろうとは考えていないようです。

なので、ご両親は、お墓を建てても、Uさんたちに墓守は
ムリだろうと言うわけで、

　　お墓はいらんけん…

そう決めました。

また、Uさんの父親の知り合いが、先日、生前葬を挙げた
とのことで、

　　死んでからじゃ、誰が来て、
　　どんな顔しよるか分からんけん、
　　ワシもボケんうちに生前葬ば
　　やってみたか思うちょる

そんな計画もあるようです。

Uさんのご両親は、今、70後半。

そんな歳になると、終活ってのを考えるようになるんで
しょうか？

自分の最期は、こうありたい…　ああしてほしい…

それらを、Uさんのご両親は、今、どんな気持ちで話し合って
いるのか…、僕は、そこに興味を持ちました。

で…

実家に戻る予定のないUさん兄弟…

　　おまえら住む気がないのなら、
　　この家は売り払うが、それでエエな？
　　中途半端に財産残すとモメる元になるけん。
　　遺産を残さん形で考えちょるけんな。
　　エエな？
　　遺産の相続なんか一切せんでエエように
　　しとくけんな！

父親は、キッパリ言い切ったそうです。

それを聞いたUさん、

　　･････････････
　　　･････････････

しばし押し黙って、受話器を握っていたそうです…。

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タグ：終活 生前葬 遺産