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指をくわえて…OECD

経済協力開発機構(OECD)が「格差縮小に向けて」と題した
報告書を4、5か月ほど前に発表しました。

皮肉なことに、そのタイトルに反して、富裕層と貧困層の
格差は過去最大水準に拡大しています。

OECD加盟国では、人口の上位10%の富裕層は、下位10%の
貧困層と比べて9.6倍の所得があるとのことです。

1980年代は7倍、2000年代においては9倍でしたので、間違いなく
拡大しているわけです。

さらに、人口の下位40%が総資産の3%しか保有しておらず、
人口の上位10%の富裕層が総資産の半分を保有しているのが
実状です。

さらに、さらに!

上位1%に至っては総資産の18%を保有しているとのこと!

これぞ富の一極集中!

で…

OECDは、この報告書の中で、

  格差の拡大は、長期的な経済成長に
  有害である。
  潜在スキルを多く損ねると同時に
  社会流動性を低めていく。

と掲載しています。

つまり、経済的貧困層は教育の取得が減ったり、失われたりで、
スキルを得る機会も減り…、

そうなると、ますます富裕層に機会が増していき…

社会的な偏りが強まってしまうということです。

しかし…

もはや、この状況を食い止めることは至難の業という指摘も
あって、今後も格差は拡大し続けるかも知れません。

すると、ここで改めて思うのは、

  経済の協力と開発をする機構である
  OECDの存在価値は何なんだ?

ってコトです。

指をくわえて見ているだけ…って感じがしませんか?
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