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水族館の飼育員

水族館の飼育員は大変なお仕事だそうです。

数多くの魚たち、海の様々な生物…

これらの面倒を見てあげなければなりません。

餌をあげるだけじゃないのです。

元気がない魚を見つけたらお世話をしてあげなければ
いけません。

病気だったら治療してあげなければいけません。

とにかく海の生物の生態を知り尽くしてないと勤まらない
お仕事です。

そんな水族館の飼育員を目指して、専門学校に通う若者たちも
いるのです。

ある専門学校で、バラムツと言う深海魚の生態を教える講義が
ありました。

バラムツ…

ご存知ですか?

僕は知りません。

見たことも、食べたこともありません。

そのバラムツについて、講師は説明します。

  このバラムツはね、とても
  脂肪が多いんだね。
  冷たい深海で棲息するため
  脂肪が多いんだね。

ここで僕なら、

  ほう… 
  脂肪が多いってことは
  脂がのってて旨い魚
  なんだろうナ…

って思ってしまうのですが、水族館の飼育員を目指す若者たち
ですから、食べようなんてこと思いもしません。

ところが、この講師、バラムツを茹でちゃった!

茹でたバラムツを受講している若者たちに試食を勧めちゃった!

  このバラムツはね、先ほど言ったようにね、
  とても脂肪が多いんでね。
  但し、この脂肪はね。
  人間には消化されない脂肪でね。
  食べると下痢を起こす危険性が
  あるんだけどね。
  食べてみる?

そう言って試食を勧めちゃった!

・・・っておかしいやろ!

下痢起すかも知れんと言いながら、なんで試食さすンや!?
アカンやろ!

・・・って思った若者たちばかりだと思ったら、そうではなく…

受講した60人中、何と50人が試食しちゃった!!

試食した50人が、そのあとどうなったか知りませんけど、
とにかく身に危険が降りかかるかも知れないとわかって
いながら試食する…この行為!

深海魚への探究心と取るべきか、勇敢と取るべきか…、
はたまた、変なやつらと取るべきか…?

ま…、大きな騒ぎにはならなかったみたいですから、若者たちの
身に問題はさほどなかったと思いますけど…。

後に、この講師は、こう語ったとか…

  バラムツの身に脂が多いことを
  教えたかったので試食させました。

説明だけじゃ実感できない!

口にして、実際にどれだけ脂肪が多いか確かめてみろ!

そんな教育への熱意から、こんな行為におよんだのか?

水族館の飼育員は大変なお仕事だそうですが、なるのも大変だと
言うお話でした。
(2014年7月 名古屋にて)
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