夜の目玉焼き：底辺生活：SSブログ

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夜の目玉焼き [編集]

目玉焼きと言えば、一般的には朝の食べ物ですね。

時々、ハンバーグや焼そばなどの付け合せとして目玉焼きが
ついてくることがありますが、この場合は、昼だったり夜に
食べることになります。

でも、単体の場合は断然、朝の食べ物です。

そんな目玉焼き単体が、今夜、ウチの食卓にのぼりました。。。

　　ハイ…

と言ってウチの悪妻が、目玉焼きを、少々のレタスを添えた
皿に乗せてテーブルへ置きました。

まぁ、貧乏なウチですが、さすがにコレがメインのおかずと
言うわけじゃありませんけど…、

　　･･･････････、

　　何で、夜に…、
　　目玉焼きなんだ…？

一瞬、戸惑い、考え込んでしまいましたが、おそらく…

　　どうせアレだろ。
　　特売か何かで買い込んだ玉子の
　　賞味期限を切らしたんだろ…

そう推察しました。

でも見たところ、ちゃんと形が整っているので、腐っては
いないと思い、食べることにしました。

ところで…、

目玉焼きを食べる時、いきなり黄味から食べますか？

たぶん、いきなり黄味から食べる人は、100人中1人の確率では
ないかと思います。

たいていの人は、白味の部分を先に一口食べるんじゃないですか？

中には周囲の白味を先に全部片づけてしまってから黄味を
パクリと食べるスタイルの人もいると思います。

濃厚な味の黄味から食べてしまっては、残った淡白な味の白味が
どうでもイイような存在になってしまい、目玉焼きの食べ方としては
実にもったいないと思うんですが、いかがでしょう？

そんなわけで、目玉焼きを食べる時は白味に箸を入れ、これを
切り取ろうとします。

ここが慎重を要するところで、うっかりしていると箸で黄味を
壊してしまい、皿の上に半液状の黄味が流れてしまいます。

こうなると、とんでもない失敗をやらかしたと、ひどく
悔やむことになります。

なにしろ目玉焼きというのは、最後に濃厚な黄味を味わう
ところに、その醍醐味があるので、それをむざむざと壊して
しまっては元も子もありません。

箸で白味の一部を切り取って、その淡白な白味を味を
塩コショウの味と共に味わい、もう一度、白味の部分へ
箸を入れます。

再び慎重になります。

黄味を壊すまい…、黄味を壊すまい…

そんな思いを込めつつ、箸を入れて切り取ろうとしますが、
今度は上手くいきません。

少しイラッとしますが、こんな時は焦らずに、そのまま
白味部分の残っている目玉焼きを、ごはんの上に乗せます。

こうすることで、黄味の皿上への流出は防げますから。

黄味が、ごはんの上に流出するのは大歓迎です。

僕はいつも目玉焼きの黄味を、ごはんの上に乗せて食べて
います。

黄味だけの濃厚な味わいに塩コショウと油の風味も加わり、
玉子かけごはんとは明らかに違う味わい！

せいぜい、ごはん二口分ほどしか味わえませんが、これが
目玉焼きの最大のお楽しみと思っています。

･････と、改めて夜の目玉焼きを食べて思いました。