会社って何だろう？

ある雑誌の小さな記事です。

大手精密機器会社は、昨年10月に希望退職者を募集した
そうです。

その会社に勤める一人の50代男性は、先月まで5回に渡り、
退職勧奨を受けました。

なんで自分が退職の勧奨を受けなければならないのか！？

彼は、会社に理由を求めましたが、具体的な理由を示され
ることはなく、報復の意味で配転を命じられました。

入社以来、彼は研究・開発業務を担当していたのですが、
4年前からチームリーダーを任されるようになりました。

その彼が、昨秋より新設された「教育チーム」への配転を
命じられたのです。

このチームのチームリーダーとして配転されたわけですが、
部下は一人もいません。。。

悩んだ末…、

　　退職勧奨を拒否したことへの報復として
　　無意味な部署に異動させられた！

と会社を提訴することにしました。
現在は配転無効を求め、係争中とのことです。

･･････そんな内容の記事でした。

僕は、こういう記事を読むと、

　　会社って何だろう？

ということを考えてしまいます。

例えば、この50代男性は入社以来、ずっと研究・開発業務を
こなしてきて、チームリーダーにまで抜擢されたわけですから、
与えられた仕事にやり甲斐を感じ、会社も、そんな彼の能力を
買ってリーダーを任せたことだろうと思います。

詳しい事情はわかりませんが、そんな彼を、会社は5回も
退職勧奨したわけです。

退職を拒否した彼の理由もわかりませんが、少なくとも
現行業務を続けたいという気持ちはあったんじゃないで
しょうか。

それを無視して配転を命じる会社。。。

一社員に報復する会社。。。


大小の規模が異なり、業種の異なる数多くの会社がありますが、
その会社に勤める以上、会社の言うコトを聞き続けなければ
いけないのでしょうか？

会社の言うコトを聞いて、会社を辞めたら、その会社は
言うコトを聞いた人に、何を与えてくれるんですか？

この問いに答えを出そうとして、この50代男性は会社と
闘う道を選んだわけです。

仕事のやり甲斐を与えてくれた会社…、

リーダーとして扱ってくれた会社…、

その会社から報復を受け、闘わなければならなくなった男性…、


　　会社って何だろう？

何だか得体の知れない魔物に操られるだけで、一時の幻想を
見て、そして終わってしまうのでしょうか？

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タグ：退職勧奨 チームリーダー