そばセットが教えてくれた処世術

現場近くにスーパーがあったので、そこのフードコートで
昼ごはんを食べることにしました。

フードコートと言ってもラーメン屋、うどん・そば屋、
それと、たこ焼屋の3店舗しかなく、僕らはラーメンを
選ぶ者、うどんやそばを選ぶ者に分かれました。

で…、僕が選んだのが、こちらの「そばセット」です。


525円という値段に惹かれて選びました。

かけそばにおにぎりがセットされたものですが、そばは
冷凍麺らしく、おにぎりも専用の型にごはんを詰めて
作ってあり、手で握っているわけじゃないから正確には
おにぎりと呼べないのかも知れません。。。

冷凍麺と業務用そばつゆで作られたかけそば、そして
型にはめ込んで作ったおにぎり…、

525円ですから、まぁ、こんなモンでしょう…、と
思う一方で、525円の割には、まあまあ手が込んでいると
思わなくもありませんでした。

その理由としまして、

　1.かけそばに、かまぼこだけでなく、とろろ昆布が
　　入っている。

　2.ひと切れですが玉子焼きと、それに、ひと箸分の
　　いんげんのごま和えが入った小鉢が付いている。

　3.さらに、たくあん二切れが別の小皿で付いて
　　きている。

そう…、

手が込んでいると言いましても、手間を掛けた調理が
されていると言う意味じゃなく、演出に手が掛けられて
いると言う意味です。

もし、このそばセットのかけそばに、とろろ昆布がなく、
玉子焼きなどの小鉢がなく、たくあん二切れが、おにぎり
の皿のフチに乗せられていたら、

　　これで525円もするのか！？
　　ショボいぞ！

と思うことでしょう。

かけそばとおにぎり…、

決してボリューム感があるとは言えず、素材へのこだわり感が
あるようには思えず、調理にも手間暇が掛かっているとは
言えない、この525円のそばセット。

このそばセットが、525円することを客に納得させるため、
ひとつまみのとろろ昆布を、玉子焼きの小鉢を、たくあんの
別皿を用意しているわけです。

　　それほど手を掛けなくても、上手に体裁を
　　整えることが出来れば、人はある程度
　　納得する…

コレって、結構、大切なことのように思いますね。

今日のそばセットから学んだ、ちょっとした処世術…です。

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タグ：そばセット フードコート 処世術