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必殺!笹やん 乱れ打ち
今日は笹やんの必殺技を見た!
毎週日曜日、僕は冷凍食品の物流センターでバイトを
しており、そこの社員である笹やんとは、よく話をする
仲になりました。
午後2時過ぎ。
事務所裏手にあるのベンチに腰掛け、缶コーヒー片手に
タバコを吸う笹やん。
ちょうど僕が近くを通りかかり、笹やんと目が合うと、
笹やんはニヤリとして、こっち来いと言うように
手招きをしました。
僕はトイレで用を済ませた帰りで、まだ仕事の途中なので
早めに切り上げようと思い、ベンチの方へ歩いていきま
した。
すると笹やんは、
ま、一服しろや。
と言って、僕にベンチに腰掛けるよう、手で示しました。
いやぁ~、まだ仕事の途中で…と言おうとしたその時、
ちょっと!笹○さん!
またサボって!!
早く□□□出庫してよっ!
みんな待ってるじゃない!!
と、Mさんという笹やんと同年代の女性社員が、
笹やんの前に駆け寄りながら怒鳴ってきました。
それを聞いた笹やん、グビグビッと缶コーヒーを飲み干し、
出庫って、場所が空いてなかったから
空くまで待ってたんだろーが!
そんな大きな声出すな!
と負けずに怒鳴ります。
ハイ!
じゃ、もう空きましたので!
サッサと出してくださいッ!!
Mさんは負けん気の強い女性で、首筋に血管を浮かせながら、
さらに笹やんへ畳みかけます。
険しい目つきになった笹やん、
わかりましたッ!
ハイハイ、よっくわかりましたッ!
行きます!行きますよッ!!
こう言って、すっくと立ち上がり、大股で歩いていきました。
ま───ったく、アノ人は
サボってばかりだから…。
悪いけど、アンタも後で手伝いに来てね。
Mさんは僕にこう言ってセンターの中へ向かっていきました。
さて、手が空いた僕は、Mさんに言われた通り、
出庫された商品の仕分けを手伝うため、その場所へ行くと、
アタタタタタタタタタタタタタタ
アタタタタタタタタタタ
アタタタタタタタ… アタタタタ―ッ!
そう叫びながらフォークリフトでパレット積みされた
商品と次々と出庫する笹やんがいました。
どう見てもヤケになっているとしか思えず、作業のために
集まっている人たちの顔には苦笑が浮かんでいました。
そこへ、またMさんが現れ、集まっている人たちに、
じゃ、みんな!
遅れちゃってるから急いで
仕分けしてね!
間違いのないように気を付けてね!
ヨロシク──ッ!
そう言って自らも作業を始めました。
それを見ながら笹やん…ますます大きな声で
アタタタタタタタタタタタタタタ
アタタタタタタタタタタ
アタタタタタタタ… アタタタタ―ッ!
と叫びながら、それでも目を見張るほどの早さでリフトを
操って出庫したり、空パレットを積み重ねて運んだり、
しまいには、リフトから降りて仕分け作業まで始め出し…。
それもすごいスピードで商品を持ち運び、ガンッ!ドサッ!
すごい音を立てながらカゴ車に商品を積んでいきました。
そのうち足を滑らせ床に転倒する笹やん。
もはや、周囲は苦笑ではなく、爆笑状態!
それでも、なおムキになり、ヤケになった笹やんは、その
スピードを緩めることなく仕分け作業を進めます。
バシャッ!!!
そんな音が響き渡りました。
そうです。
笹やんが乱暴にカゴ車へ投げ入れたため、商品のケースが
壊れてしまったのです。
アチャチャチャチャァ~・・・・・・
Mさんに睨まれ、笹やん、ようやく動きが止まりました。
それにしてもすごいアクションでした!
僕は、この笹やんの一連の動きを「必殺!乱れ打ち」と
呼ぶことにしました。
いやぁ~、今日は面白かったなぁ。
毎週日曜日、僕は冷凍食品の物流センターでバイトを
しており、そこの社員である笹やんとは、よく話をする
仲になりました。
午後2時過ぎ。
事務所裏手にあるのベンチに腰掛け、缶コーヒー片手に
タバコを吸う笹やん。
ちょうど僕が近くを通りかかり、笹やんと目が合うと、
笹やんはニヤリとして、こっち来いと言うように
手招きをしました。
僕はトイレで用を済ませた帰りで、まだ仕事の途中なので
早めに切り上げようと思い、ベンチの方へ歩いていきま
した。
すると笹やんは、
ま、一服しろや。
と言って、僕にベンチに腰掛けるよう、手で示しました。
いやぁ~、まだ仕事の途中で…と言おうとしたその時、
ちょっと!笹○さん!
またサボって!!
早く□□□出庫してよっ!
みんな待ってるじゃない!!
と、Mさんという笹やんと同年代の女性社員が、
笹やんの前に駆け寄りながら怒鳴ってきました。
それを聞いた笹やん、グビグビッと缶コーヒーを飲み干し、
出庫って、場所が空いてなかったから
空くまで待ってたんだろーが!
そんな大きな声出すな!
と負けずに怒鳴ります。
ハイ!
じゃ、もう空きましたので!
サッサと出してくださいッ!!
Mさんは負けん気の強い女性で、首筋に血管を浮かせながら、
さらに笹やんへ畳みかけます。
険しい目つきになった笹やん、
わかりましたッ!
ハイハイ、よっくわかりましたッ!
行きます!行きますよッ!!
こう言って、すっくと立ち上がり、大股で歩いていきました。
ま───ったく、アノ人は
サボってばかりだから…。
悪いけど、アンタも後で手伝いに来てね。
Mさんは僕にこう言ってセンターの中へ向かっていきました。
さて、手が空いた僕は、Mさんに言われた通り、
出庫された商品の仕分けを手伝うため、その場所へ行くと、
アタタタタタタタタタタタタタタ
アタタタタタタタタタタ
アタタタタタタタ… アタタタタ―ッ!
そう叫びながらフォークリフトでパレット積みされた
商品と次々と出庫する笹やんがいました。
どう見てもヤケになっているとしか思えず、作業のために
集まっている人たちの顔には苦笑が浮かんでいました。
そこへ、またMさんが現れ、集まっている人たちに、
じゃ、みんな!
遅れちゃってるから急いで
仕分けしてね!
間違いのないように気を付けてね!
ヨロシク──ッ!
そう言って自らも作業を始めました。
それを見ながら笹やん…ますます大きな声で
アタタタタタタタタタタタタタタ
アタタタタタタタタタタ
アタタタタタタタ… アタタタタ―ッ!
と叫びながら、それでも目を見張るほどの早さでリフトを
操って出庫したり、空パレットを積み重ねて運んだり、
しまいには、リフトから降りて仕分け作業まで始め出し…。
それもすごいスピードで商品を持ち運び、ガンッ!ドサッ!
すごい音を立てながらカゴ車に商品を積んでいきました。
そのうち足を滑らせ床に転倒する笹やん。
もはや、周囲は苦笑ではなく、爆笑状態!
それでも、なおムキになり、ヤケになった笹やんは、その
スピードを緩めることなく仕分け作業を進めます。
バシャッ!!!
そんな音が響き渡りました。
そうです。
笹やんが乱暴にカゴ車へ投げ入れたため、商品のケースが
壊れてしまったのです。
アチャチャチャチャァ~・・・・・・
Mさんに睨まれ、笹やん、ようやく動きが止まりました。
それにしてもすごいアクションでした!
僕は、この笹やんの一連の動きを「必殺!乱れ打ち」と
呼ぶことにしました。
いやぁ~、今日は面白かったなぁ。
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