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驕れる者は久しからず

NEC、日立製作所、東芝・・

これは1986年の半導体売上の世界ランキングです。

1~3位が日本企業、4位に米国モトローラ、続いてTI、
フィリップスと、4~6位は米国企業ですが・・

7位に富士通、8位はパナソニック、9位が三菱電機と
再び日本勢が占め、10位が米国のインテルでした。

バブル絶頂期の頃でしたね。。

ところが、2022年のランキングを見ますと・・

1位はインテル、2位がサムスン、3位にはTSMC・・

SKハイニックス、マイクロン、クアルコム、ブロード
コムと続き、日本企業はトップ10の中に1社も入って
いません。。。

バブル期の頃、半導体の世界シェアの7割は、日本が
占めていたとのことです。

それが、この頃では…

まさに“驕れる者は久しからず”です…。

1986年と言いますと、僕は9歳、小学3年生…

僕のウチは全く関係ありませんでしたけど、周囲は何やら
浮かれていて、パァ~っと派手にやってるなぁ…って、
子ども心にも感じ取れるほどでした。

  ニッポンの製品が一番!

  日本が世界に誇る品質と性能!

そうした風潮に湧き立っていたような記憶があります。

だから、米国にとっては、あまり面白くないと・・

1970年代から、既に日本の半導体は、米国に輸出されて
おり、それも増加傾向にあったようです。

これに対し、米国産業界は反日感情を抱くようになり、
日本に嫉妬、嫌悪するようになったそうです。

それで、十数年を経てから・・

  このまま日本を調子に乗らせる
  わけにはいかねーぞ!

ってコトで、米国は先端技術を、日本の頭越しに韓国、
台湾に供与し、生産奨励するようになりました。

明らかに日本の競争力を弱体化させようと言うことです。

それで、まんまと日本の半導体シェアは衰退していった
わけで。。。

僕は、このバブル期から近年にかけての日本国内産業の
落ち込み具合について、以前から興味がありまして・・

中でも、この半導体産業の衰退振りは顕著です。。

機会あるごとに、図書館などで関連書籍を拾い読みして
いますけど・・

どうも米国と日本では、半導体の位置づけが違っている
みたいな・・

日本にとっての半導体は「産業のタネ」だとすれば、
米国にとっては「軍事技術のタネ」なんじゃないかと・・

実際に、戦闘機やミサイルなどには高度な半導体部品が
使用されてます。

軍事用ドローン、超音速ミサイル、無人潜水艦などの
近未来的な兵器にも、より高度な半導体を開発すること
が必須ではないかと・・

だからこそ、米国は国家の安全保障と言う概念もあって
半導体産業の覇権に血眼になっているんじゃないかと・・

そして、だからこそ、中国も半導体開発に躍起になって
いるわけじゃないかと・・

そう言うわけだからこそ、今の日本は“蚊帳の外”に
なっているわけなんじゃないですか?
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LargeKzOh

 物理学・化学・生物学・・・等々の最先端科学技術の実用化は軍事面に於いてと考えるのが現実です。
 それを回避してきた結果が今の我が国・・・なので、最早挽回は不可能と老生は想っています。
 平和憲法は大切ですが・・・残念です。

by LargeKzOh (2024-03-31 22:41) 

あべしん

LargeKzOhさん、毎度ありがとうございます。

もう日本は、軍事技術関連の産業ではなく地球環境、
自然環境に関連した産業を発展させていくことで
再び世界に認められるんじゃないかと思っています。

またよろしくお願いします。
by あべしん (2024-04-01 06:29) 

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