それだけの人生

　　私の人生は、あまり素晴らしいものでは
　　なかった。
　　65歳まで工場で働いて、それだけ…。

これは昨年、117歳の誕生日を迎えた際、イタリアの女性である
エマ・モラノさんが話した言葉です。

ちなみに、彼女は世界最高齢者とされているそうです。

僕は、この言葉を聞いて、

　　いい台詞だナァ…

って思いました。

117年生きて来られたわけですから、本当にいろいろあったと
思います。

楽しかったこと、嬉しかったこともいろいろあったでしょう。

反面、つらかったこと、悲しかったこともあったでしょう。

それを…

素晴らしいものではなかった･････ それだけ･･･ で済ませて
しまうなんて、却って深みがあって感銘を受けました。

彼女は、1899年に生まれ…って、まず、ここがスゴい！

1899年と言えば19世紀ってコトです。

今、21世紀…

つまり、三世紀に渡る人生。。。

さて、エマ・モラノさんは15歳の時に第一次世界大戦で
婚約者を失ってしまいました。

その後、26歳で結婚しますが、その男はとても暴力的で
39歳の時に離婚…

当時のイタリアでは、女性から離婚を申し出たのは、
彼女が初めてであったとのことです。

また、離婚の前年に男児を産みましたが、わずか6ヵ月で
死亡してしまいました。

そんな悲しい経歴を持つ彼女…

そんな彼女が、

　　私の人生は、あまり素晴らしいものでは
　　なかった。
　　65歳まで工場で働いて、それだけ…。

と、自らを振り返って話したのが、この言葉です。

う～～～ん、やっぱ、深いよなぁ…。

僕も、人生の終わり頃、自身を振り返ってみれば、やはり、
あまり素晴らしい人生ではなかったと思うでしょうね。

動けなくなるまで働いて…、それだけ…の人生かと思い
ます。。。

ところで、エマ・モラノさんの毎日の食事は、生卵を
2つだけ…だそうで。。。

は…？

毎日、生卵…？

それも2つだけって…

イタリアですから玉子かけごはんってワケじゃないでしょうし、
生卵をどんなふうに食べているのか、ちょっと興味あります。。。

それにしても、生卵2つだけなんて…

この点でも“それだけ…”ですね。

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タグ：イタリア エマ・モラノ