マグロ丼500円

仕事現場の近くにあった居酒屋で、昼に食べたマグロ丼です。


これが500円でした☆

カウンターに着いて、メニューを覘きこんだ時、

　　マグロ丼　500円

って書かれてあった文字に釘付けになってしまいました。

　　え？
　　マグロ丼…？
　　え？
　　マグロ丼で500円？
　　え？　え？　ホント…？
　　500円？
　　ねえ？　マグロ…、丼だよね？
　　え…？

たぶん、2分間くらい自問自答してたんじゃないかと思います…。

　　ご注文、決まりました？

女将さんらしき人に聞かれて、僕はハッと我に返った思いで、

　　じゃあ、マグロ丼を…

いくらか半信半疑で注文してしまいました。。。

注文して2分ほどでマグロ丼到着！

さっき自問自答してた時と同じ時間に出てきたみたいです。

　　･････････････････････････････
　　････････････････。。。

この運ばれてきたマグロ丼、僕は、凝視しつつ、なるべく冷静に
思考することにしました。

　　一、丼って言うけど、ほぼほぼ茶碗じゃね？
　　一、マグロっつーから赤身をイメージしたんだけど、
　　　　何か白くね？
　　一、っつーか！っつーか！分厚すぎじゃね？
　　一、おいっ！これ、マグロじゃねーんじゃね？

冷静に思考するつもりが、何だか興奮しちゃって…

　　おい、女将よぉ…
　　マグロっつーけど、コレって、
　　なにマグロだ？

偶然にも、僕の隣の席に着いていた年配のオッサンが、まさに
僕の心の声を汲んでくれたようで…

そのオッサンは、たぶん、この居酒屋の常連さんかと思われます。

彼は、瓶ビールを飲みながら、同じく500円のマグロ丼を食べて
いたのでした。

親しげな目線を女将さんに送りつつ、オッサンは、やや乱暴な
口調で尋ねました。

すると女将さんは、サラリとした感じで、こう答えたのでした。

　　ビンチョウだよ。
　　ビンチョウってね、
　　脂が多いんだよ。

これを聞いたオッサン、

　　へえ、ビンチョウか…
　　うん、脂がのってンな！

そう言って、パクリと厚切りの一切れを口に入れました。

その食べ方が、とても旨そうで…

僕も真似をして、一番分厚いヤツをパクリと口に放り込みました。

　　うん、脂がのってンな！

心の中でつぶやき、僕は500円のマグロ丼を半ば豪快に掻っ込み、
半ばゆっくり味わいました。

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タグ：マグロ丼 500円