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上げるに上げられず

今さらですが、日本では様々な国の料理を食べることが
出来ます。

こうして料理のジャンルが増えれば増えるほど、人々の
頭から忘れられてしまうのが立ち食いそば屋ではないで
しょうか。。。

立ち食いそば屋…

これは日本最古のファストフード店と言えるのではないで
しょうか。

はるか昔は屋台で…

現代においては駅前、駅の構内、さらに、商店街や郊外の
路面沿いにも…

「立ち食い」「そば」「うどん」などの看板を掲げ、多忙な
サラリーマン、または、僕みたいな小銭しか持っていない者に
早く、安くそばを提供してくれる…

本来、外食の中で最も日常的であり、気軽に食べることが
出来た立ち食いそば屋は、間違いなく最古のファストフード店で
あり、今だって、充分にその役割を果たしていると思います。

しかし…

人々の嗜好変化、それに人口減少もあり、立ち食いそば屋は
危機を迎えているようです。。。

加えて、原材料費の高騰!

主原料のそば粉は、何年か前に暴騰しましたし、小麦の価格も
上昇傾向が続いています。

野菜類もエビもイカも原価が上がっています。

今後、食糧価格は上がることはあっても、下がることはないと
言われています。。。

上がるのは原材料費だけではありません!

人件費も上がり続けています。

最低賃金が引き上げられるたびに、パートさんたちの時給は
上げていかなくてはなりません。

でも、最低賃金に合せた時給で応募していたら、誰も働きに
来てくれません。

ちょっとでも最低賃金を上回る時給にしているのですが、もう
限界らしいです。。。

立ち食いそば屋としては値上げしたい!

したいけど怖い!

客単価500円を超えることは至難!と言われているため、
値上げに対し、どこも怖くて二の足踏んでいる状態です。

これについて、もう1つ問題なのは一般店舗としてのそば屋が
高級志向に走っていることではないでしょうか?

全てがそうとは言いませんが、お店を改装したりして高級感
を出して、

  ウチは格のあるそば屋でござ~い。。

なんて言って、メニューの価格を上げちゃっている。。。

そりゃまあ、立ち食いそば屋のそばとは違うけど、何も
そんなに高級ぶらなくても…

おかげで、ますます立ち食いそば屋は軽く見られるように
なっちゃって。。。

それから、高級店に変身しないけど、後継者がいないとかで
古くからあった町の気安いそば屋さんは次々と閉店してしまって
いるそうで、これも立ち食いそば屋に対して、

  あとはもうオマエが頼りだ!
  日常食として安く食わせてくれるのは
  オマエのところだけだ!

ってコトで、いよいよ値上げできない。。。

大変だよナァ…。

立ち食いそばも…。

上げるに上げられず、畳むに畳めず…

これからは、立ち食いのかけそばを心していただきましょう。。。
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