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ラーメン伸びちゃうヨ
お昼に1杯500円のラーメンを食べていたら、隣のテーブルで
食べていた二人連れの客がどうも気になってしまって…
二人とも同じ職場の営業マンで、先輩後輩の関係だろうと思います。
先輩の方が30代半ば、後輩は少し若くて32、33歳くらい・・
小柄で大人しそうな顔立ちの後輩が、ラーメンを食べながら、
何やら熱心に話す先輩の説明を聞いているのですが・・
その先輩は痩せていて、どことなくカマキリを連想させる顔形で
して・・
たぶん、得意先の担当者について説明しているようで、その説明の
内容はともかく・・
気になって仕様がないのが、その先輩のラーメンの食べ方でして・・
とにかく食べるペースが遅い!
箸先に麺を3本ほど、弱々しげに挟み上げて、
チュル…
ホンのひと啜りしただけで、動きが止まってしまい、食べかけて
いる麺を途中で噛みきり、
それでさぁ、××さんの場合はね…
と、説明を始めるわけです。
一方の後輩は、普通にズルズルっと麺を啜り、メンマを口に運び、
また麺を啜り込みながらも、ウン! ウン!って感じで力強く
頷き、先輩の説明に対して反応を示しているのです。
するとカマキリ先輩は、また3本ほどの麺を挟み上げ、口へ持って
いこうとするのですが、今度は口に入れる前に手を止めてしまい、
あまり長々と商談することを
嫌うタイプだからさぁ…
と、説明を続けるわけです。
僕は横で見たくなくても、見えてしまい・・
おいおい…、
早く食わないと伸びちゃうヨ…。
要らぬ心配をしつつ、少しイラつきつつ、ドンブリを持ち上げて、
掻っ込むようにラーメンを食べるのでした。。。
そんなことお構いなしで、カマキリは箸先に、今度はきざみねぎを
ひとつだけ挟み、それを口に入れ、前歯で噛み出すじゃありませんか!
それから、
それと電話する時も気をつけてね。
用件だけ話してればイイから…
と、妙に“上から”の言い方で、ますますイラつかせるのです。。。
それでも後輩は、きっと真面目な性格なんでしょうね。
やはり、ウン!ウン!と大きく頷き、
ちゃんと聞いてます!
聞いてますヨ!
って感じを示しています。
それに、後輩はラーメンをほぼ食べ切っている状態で・・
これに比べてカマキリは、まだ麺がたっぷり残ってるし、チャーシュー
にも手をつけていないようです。。。
またまた3本ほど麺を啜り込んだかと思えば、途中で噛み切って・・
あ─────っ!
も────っ!
イライラする!
おまえみたいな奴はラーメン食うなっ!
横目に見つつ僕は、心の中で、そう叫びました。
その後も…
既に食べ終わった後輩は、背筋を伸ばして、カマキリの“上から説明”を
聞いているのでした。
まだカマキリのラーメンは、ほとんど減っていません。
もう完全に伸びてるでしょうね…。
イラついて思わず自分のドンブリを力一杯齧りつきたくなる衝動を抑え、
僕は店を出ることにしました。。。
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食べていた二人連れの客がどうも気になってしまって…
二人とも同じ職場の営業マンで、先輩後輩の関係だろうと思います。
先輩の方が30代半ば、後輩は少し若くて32、33歳くらい・・
小柄で大人しそうな顔立ちの後輩が、ラーメンを食べながら、
何やら熱心に話す先輩の説明を聞いているのですが・・
その先輩は痩せていて、どことなくカマキリを連想させる顔形で
して・・
たぶん、得意先の担当者について説明しているようで、その説明の
内容はともかく・・
気になって仕様がないのが、その先輩のラーメンの食べ方でして・・
とにかく食べるペースが遅い!
箸先に麺を3本ほど、弱々しげに挟み上げて、
チュル…
ホンのひと啜りしただけで、動きが止まってしまい、食べかけて
いる麺を途中で噛みきり、
それでさぁ、××さんの場合はね…
と、説明を始めるわけです。
一方の後輩は、普通にズルズルっと麺を啜り、メンマを口に運び、
また麺を啜り込みながらも、ウン! ウン!って感じで力強く
頷き、先輩の説明に対して反応を示しているのです。
するとカマキリ先輩は、また3本ほどの麺を挟み上げ、口へ持って
いこうとするのですが、今度は口に入れる前に手を止めてしまい、
あまり長々と商談することを
嫌うタイプだからさぁ…
と、説明を続けるわけです。
僕は横で見たくなくても、見えてしまい・・
おいおい…、
早く食わないと伸びちゃうヨ…。
要らぬ心配をしつつ、少しイラつきつつ、ドンブリを持ち上げて、
掻っ込むようにラーメンを食べるのでした。。。
そんなことお構いなしで、カマキリは箸先に、今度はきざみねぎを
ひとつだけ挟み、それを口に入れ、前歯で噛み出すじゃありませんか!
それから、
それと電話する時も気をつけてね。
用件だけ話してればイイから…
と、妙に“上から”の言い方で、ますますイラつかせるのです。。。
それでも後輩は、きっと真面目な性格なんでしょうね。
やはり、ウン!ウン!と大きく頷き、
ちゃんと聞いてます!
聞いてますヨ!
って感じを示しています。
それに、後輩はラーメンをほぼ食べ切っている状態で・・
これに比べてカマキリは、まだ麺がたっぷり残ってるし、チャーシュー
にも手をつけていないようです。。。
またまた3本ほど麺を啜り込んだかと思えば、途中で噛み切って・・
あ─────っ!
も────っ!
イライラする!
おまえみたいな奴はラーメン食うなっ!
横目に見つつ僕は、心の中で、そう叫びました。
その後も…
既に食べ終わった後輩は、背筋を伸ばして、カマキリの“上から説明”を
聞いているのでした。
まだカマキリのラーメンは、ほとんど減っていません。
もう完全に伸びてるでしょうね…。
イラついて思わず自分のドンブリを力一杯齧りつきたくなる衝動を抑え、
僕は店を出ることにしました。。。
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