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笹やん 冬の陣

まぁ、この時期、、毎度のことなんですけど…

いよいよ大晦日! もうすぐ正月!って時期…

  笹やん!
  ちょっとこっち来て
  手伝ってよ!

リフトマンのカワサキさんが、怒りを込めた声で笹やんに吠えました。

これにムッとして、笹やんが言い返すわけです。

  ナニ言っとる!
  そんな余裕あるかッ!
  手伝ってほしいのは
  こっちの方や!

そうなりますと、カワサキさんは更にエキサイトして、

  ナニ言っとるじゃねーわッ!!
  この3日間、勝手にメッチャ入庫させて
  おいて!
  ラックに収納できんやろ!

バイト先の冷凍食品センター恒例の年末風景。。。

  しかも、しかもッ!
  しかも多種に渡って…!

カワサキさんは辺りにツバを飛ばすほどの勢いで、吠えまくります。

  多種に渡って、勝手に、大量に
  入庫させるから、収納ラックに
  納まらんやろ!

これに対して、笹やんは…

事実をそのまま直撃され、反論することなく、ただ黙って
カワサキさんを睨みつけるだけ。。

  しかも、しかもッ!
  今日はタカハシさん、急に熱を
  出したみたいで、休むって連絡が
  入ってさぁ!
  人手が足りないところへ、ムチャクチャ
  入庫させてンだから、少しは手伝って
  くれよ!

ここで笹やん、わずかに反撃に転じます。。。

  今日、明日のうちにほとんど
  出庫されるやろ!
  そのままにしておいたらエエやろ!

この笹やんの反撃は、カワサキさんにより虚しく弾き返されます。

  そのままにしておいたら、
  他の商品が出せんやろ!
  出せんから手伝えっつーの!

キッパリ命令形のカワサキ砲を食らった笹やん…

一応、社員の笹やんに、バイトのカワサキさんが命令形。。

かなり激しい砲撃なわけです。。。

が…

この砲撃を開き直りによって、かわそうとする笹やん。

  他の商品が出せるように収納スペースを
  整理するのが、おまえら専任の仕事やろ!

しかし、これが逆効果…。

スーパーエキサイト状態になるカワサキさん。。。

  だったら一度、やってみたら
  イイじゃん!
  代わってやるからやってみろよ!

毎年、年末になると、商品の大量入庫によって、収納スペースに
納め切れずに溢れ返ると言う惨状が…

これでリフト専任者たちと必ず揉める笹やん。。。

  代わる暇もないくらい
  忙しいンや、オレはっ!

何とかしてカワサキさんを振り切ろうとする笹やんですが、
ここで同じくリフトマンのエサキさんが合流。

  収納ラックを見てみろよ、笹やん。
  どんな状態になっているか…。
  毎年毎年、この時期になるとオレら、
  言ってるよね~?
  一気に入庫させずに、その日ごとに
  出庫される数量を読んで、分割入庫
  させるとかさぁ・・
  それ以前に全体の出庫予定数を予測してさぁ・・
  そんなドンブリ勘定で入庫させるの
  もう止そうよぉ~
  そろそろ考えてみてよ。。。

カワサキさん、エサキさんは普段から息の合った仕事振りで、
専任チームの社員であるタカハシさんを支えているのです。

そのエサキさんが加わって、同盟軍が結成されたわけです。

  ねえ、笹やん。
  昨日、今日のことじゃないよね。
  毎年、この時期はどこの得意先だって
  物量が増えるんだからさぁ。
  少しは計画的に行こうヨ。

  そうだよ、笹やん!
  他の社員は、みんな入庫予定表を
  出してくれてンだぜ!
  それらを見て、オレたちは少しでも
  収納スペースを確保しようとしてるってのに!
  笹やんが勝手にムチャな入庫ばかりさせるから、
  みんな迷惑してンだぜ!

  勝手に入庫させて、知らん顔してる方は
  イイけどさぁ。
  それらを整理する方の身にもなってよ、
  マジで…。
  笹やんも一度、やってみるとイイんだよ。


  ・・・・・・・・・・・・・・
  ・・・・・・・・・・・

同盟軍の間断を許さぬ攻撃に、一言も出ない笹やん。。。

  別にオレらは、エラそうに言うつもりは
  ないんだぜ。
  キツイことを言うつもりもないし・・
  少しでも全体がスムースに流れるように
  ルールを守る…ってコトくらい
  わかってくれてもイイだろ。


  ・・・・・・・・・・・・・・
  ・・・・・・・・・・・

と、ここへセンター長がやってきて、笹やんを一目見て言いました。

  またやっとるンかい。。。
  笹○、何回も何回も言っとるけど、
  何回、同じこと言わすンや!
  「ちゃんと計画的に」って
  言っとるやろ!

これに笹やん、完全にムッとした口調で言い返しました。

  計画も何も!
  こっちは得意先の規模も数も多いンで、
  計画どころじゃないじゃんねぇ!

  規模や数が多いからこそ
  計画することが大切になるやろ!

  そんな時間ないじゃんねー!

  ぶらぶら歩き回ってムダ話したり、
  やたらタバコ吸う時間はたっぷり
  あるのになぁ?
  その時間を使って計画立ててみろや!

  ・・・・・・・・・・・・・・
  ・・・・・・・・・・・

センター長が加わり、同盟軍は連合軍に格上げ。。。

今や笹やんは、この連合軍の攻撃をまともに受けている状態ですが、
何とか形勢を立て直すべく…

すぐ隣の作業場にいるイトーさんへ目線を送っています。

イトーさんに参戦を促しているようで。。

しかし、その間も連合軍の攻撃は続きます。

  だったら、もうちょっと得意先の
  数を減らしてくださいよ!

  だったら、ちゃんと計画的に
  入庫させれるンかい?

  だったら、商品改廃の多い得意先ばかりに
  するのやめてくださいよ!

  だったら、ちゃんと計画的に
  入庫させれるンかいっつーの?

  そこはやってみないと…

  だったら、エラそうに言うな!


連合軍と笹やん、ここで互いに、やたら「だったら」を頻繁に
使うように・・

べったら漬と言う漬物がありますが、これでは“だったら”漬…。

そんな応戦を続けながらも、笹やんは、隣の作業場のイトーさんへ
目線で通信中。。

  イトー…、イトー…、
  応答せよ。
  イトー…、イトー…、
  直ちに参戦せよ。


  ・・・・・・。


  イトー…、イトー…、
  応答せよ。
  イトー…、イトー…、


  ・・・・・・。

たぶんイトーさんは、笹やんの熱い目線、感じているはずです。

けど・・

既に隣で、空気を読んでしまっているイトーさんとしては・・

やや怯えたように目を泳がせ、笹やんの目線を無理やり無視。。。

  イトー…、イトー…、
  参戦せよ。


  ・・・・・・。


  イトー…、イトー…


  ・・・・・・。


  イトー…、こらっ!
    イトー…、イトー…、
  おいっ!
    イトー、こっち見んか!

イトーさんとは交信不能であることを悟った笹やん。。。

そこへ通り掛かったオーシバさん。

しかし…

オーシバさんへは熱い目線を送らず、やり過ごした笹やん。

後で聞いてわかったことですけど、オーシバさんは昨日、何やら
ミスをして、こっ酷くセンター長に叱られたそうで…

それで今、戦力外。。。

なので、毎度のことながら笹やん、冬の陣は孤軍奮闘ってわけです…。
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