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笹やん 肉布団

今日、バイト先の冷凍食品センターで、笹やんチームの
若手バイトのリーダー格であるスダさんに、カノジョが
出来たと言う話で盛り上がりました。

朝、作業場で仕分けなどをしている間、熟年女子バイトの
一人が、スダさんの肩を軽く叩き、

  ちょっと、アンタ!
  カノジョいたの?
  昨日、見たよ!

ニコニコ笑いながら、大きな声で言いました。

いきなり肩を叩かれ、そんなコトを言われ、困惑顔のスダさん。。。

  アンタ、昨日の夜、駅前の交差点で
  私とすれ違ったの知ってる?
  気が付かんかったでしょ?
  アンタ、カノジョに腕組まれて、
  エエ気になって歩いとったからナァ。。

  ・・・・・・・・・・・・・
  ・・・・・・・・・・・・・
  ・・・・・・・

  なかなかカワイイ子だったねえ!
  付き合ってどれくらいになるの?

  ・・・・・・・・・・・・・
  ・・・・・・・・・・・・・
  ・・・・・・・

  1ヵ月や2ヵ月じゃないよね。
  あの雰囲気は…
  どこで知り合ったの?

  ・・・・・・・・・・・・・
  ・・・・・・・・・・・・・
  ・・・・・・・

  アンタみたいなトゲトゲしい男には
  珍しいくらい大人しそうな子だったけど…

  ・・・・・・・・・・・・・
  ・・・・・・・・・・・・・
  ・・・・・・・

一方的に大きな声でしゃべりまくられ、圧倒されたのか
無言のまま、わずかに頬を引きつらせるスダさん。。。

  ええ~!
  ホントにぃ~?


  よかったね~☆


  どこに住んでる子なの?


  その子、お仕事してるの?


  ねえ、いくつなの?


  大事にしてあげなくちゃ…。

ここで一気に、熟年女子バイトたちが寄り集まり、スダさんに
声を掛けてきました。

  ・・・・・・・・・・・・・
  ・・・・・・・・・・・・・
  ・・・・・・・

言葉を失い、口を半開きにしつつも、険しい目つきのスダさん。。。

  マジ!?
  カノジョ居たんスか?


  どこで知り合ったんスか?
  ねえ、どこで知り合ったんスか?


  ねえ、どこで知り合ったんスか?
  どうやって付き合うようになったんスか?


  ねえ、ねえ…


  ・・・・・・・・・・・・・
  ・・・・・・・・・・・・・
  ・・・・・・・

女子バイトたちだけでなく、仲間の若手男子バイトからも
好奇の目を向けられ、行き場を失くしたスダさん。。。

やがてスダさんは、少し照れながら、

  オレのファンで…

ボソッと、そう言いました。

  ファン・・!?

バイトの男女合わせて6、7人くらいで声を揃えて、そう言い
ました。。。

  バンドのライブの後、ファンと
  一緒の飲み会で知り合って…

またボソッと、答えるスダさん。

  バンド・・!?

  ライブ‥!?

今度は、3人ほどに割れて、声を揃えて2つの言葉を口にしました。

スダさんは、時々、作業中にも突発的に、激しくギターを弾くような
仕草を見せることがありますが、実際にアマチュアバンドでリードを
担当しているらしく…

年に数回、ライブを開催しており、それなりにファンも付いて
いるそうで…

で…

今年のゴールデンウィーク中に開催されたライブの後で、その
ファンの一人である女子と、飲み会で知り合い、正式に交際する
ことになったそうです。

そっか、スダさんって、本当に音楽やってたんだナァ…ってのが、
僕の正直な感想で、別段、カノジョが出来たことについては
何も感じませんでした。

と言いますのも、笹やんから“狂犬”呼ばわりされてはいますが、
スダさんは、長身、細身、色白でロン毛…

顔立ちもなかなか端正で、女子にウケる要素は充分、持っていると
思っていました。

なので、既に付き合っている女子がいるだろうと思っていたのです。

さて、場面は変わって、午後3時過ぎ…

僕らは休憩することにして、作業場から外へ出て、自販機の缶コーヒー
などを飲みながら立ち話。

ここでは笹やんも加わり、

  おう、スダよ。
  おまえ、カノジョいるそうやな?

バイトたちから話を聞いたのか、笹やん、ベンチに腰掛け、タバコを
吸いながら、スダさんへ尋ねました。

  もう4ヵ月くらい経つンか?
  ええ?
  で、一線越えたのか?

  ・・・・・・・・・・・・・
  ・・・・・・・・・・・・・
  ・・・・・・・

いきなり、そっちの方へ話を持って行かれ、ここでも困惑のスダさん。。。

  そうか、そうか…
  少し前の暑苦しい夜、
  おまえ、全身汗にまみれて、
  カノジョ抱いてたンか?

  ・・・・・・・・・・・・・
  ・・・・・・・・・・・・・
  ・・・・・・・

  二人して汗だらけになってナァ…
  ハアハア言いながらナァ…

  ・・・・・・・・・・・・・
  ・・・・・・・・・・・・・
  ・・・・・・・

  しかしどうだ?
  この先、過ごしやすくなる。
  落ち着いてデキるぞ…。

やっぱり、頬が引きつっているスダさん。。。

周りのバイトはニヤニヤして見ています。

  別に…
  汗まみれじゃないッス…。

スダさんが、何とか口にした返事がコレです。

ここで数人のバイトが噴き出しました。

笹やんは、ニヤ~っといやらしい目でスダさんを見ているだけ。。。

  あの…

と、ここでスダさんは、笹やんに切り返しを試みました。

  笹やんは、オレくらいの歳には
  カノジョ、居たんスか…?

すると、笹やんは左手で顎を撫でながら、

  居たも何も…
  オレは32の歳に結婚した。

そう言って、さらに続けました。

  その翌年、娘が生まれたが、結婚する前の
  4、5年間がオレのモテ期だった。
  こっちが何も言わなくても、向こうから
  言い寄って来た。

自信たっぷり、ドヤ顔で言う笹やん…って、ホントかなぁ?

  20代後半から、もう手当たり次第だ。
  ホント、手当たり次第に抱いた!

そうか…、絶倫・笹やんは、この頃から頭角を現していたわけか…。

  自分が「やりたい!」と強く思った時は、
  相手も自然に受け入れてくれた。
  念ずれば通ず…、
  男と女はそれだけだ。

・・・・・・ホントかなぁ?

スダさんは、ジッと笹やんを見つめたまま。。。

何やら感じ入っているモノがあるのか、はたまた呆れてモノも
言えないのか。。。

気にすることなく笹やんは、新しいタバコをくわえながら、

  しかし、こう暑さが少しずつやわらぎ、
  秋を感じてくる頃、男ってヤツは、
  やたら肉布団が恋しくなるモンだなぁ。
  スダよぉ!

そう言って、再びニヤ~っといやらしく笑うのでした。

  そんで笹やん…
  娘さんが高2の時、離婚したって
  言うとったなぁ?
  その頃、どこの誰の肉布団で
  寝とったンや?

いつの間にか、熟年女子バイト数名が集まっており、その中の
リーダー格であるキノシタさんが、笹やんをからかうのでした。

チッと舌打ちをして、キノシタさんを煙たそうな目で見る笹やん…

笹やんの女性遍歴、詳しく聞きたいところでしたが…

本日はここまでです。。
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