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うどんあります。

お昼に食べた1杯400円のうどん。
udon_ooita1810.jpg

やや遠くに山々が連なって見え、周囲は田圃と畑ばかりで、
民家が数軒。。。

集落…って言葉、何回か聞いたことがありますが、おそらく
ここも集落に入るんだろうナ…。

そんな感じです。

そんな所で午後1時半には仕事が終了し、軽トラを運転しながら
何か食べる所はないかと、辺りを見回しても…

山々と田圃と畑…

わずかな民家…

あとどれくらいで幹線道路に出るんだろう…

もういっそのコト、昼メシ食わずに勤め先の事務所へ戻ろうか…

そう思っていたら、小屋のような造りの建物の前に「みたらし」
「大判焼き」と書かれた“のぼり”が立っていました。

  おっ!
  食いもん屋だ。。

マジで空腹でしたので、この際、大判焼きでも買って食べようかと
速度をゆるめると…

  うどんあります。

黒ペンキで手書きされた立て看板に、そう書いてありました。

駐車場なのか空地なのか、よくわからない場所に軽トラを停めて、
小さなお店の引戸を、ガラリと開けてみると…

薄暗い店内に客は一人もおらず、お婆さんが一人だけ、ちょっと
ビックリしたような顔で僕の方を見ています。

そんな顔で見られたから、僕もビックリしながら、

  あの…、うどん…
  食べさせてもらってイイですか?

オドオドしつつ、言ってみました。。。

  は?
  うどん・・?
  はあ、うどんね。
  はいはい。

お婆さんは、何とか僕のコトを客と認識してくれたようでした。

それからしばらく待っていると…

  すまんねぇ…
  ここへ置くから、取りに来て
  くれんかい。

お婆さんは、厨房から顔を出し、湯気の立つ器を、そこの前に
置きました。

足が悪いのでしょうか?

僕は快くお礼を言いつつ、器を取りに行き、小さなテーブルへ
戻って、うどんをいただくことに…

その前に、そのうどんを一目見て、想定外の具だくさんに驚いたの
でした。

鶏肉、長ねぎ、しめじ…

これらがたくさん入っており、うどん自体も大盛りかと思われるほど
量が多いです。

僕は、てっきり「素うどん」を想像していたのですが。。

これで400円とは信じられません。

鶏肉と長ねぎの旨味、風味のおかげで、つゆの味わいも深みがあり、
うどんも冷凍麺なのか乾麺なのか、まあまあコシがあっておいしい
です。

それにしても…

このお婆さん、年齢は80、いや、90を越えているようで、もしかして
100歳・・?

日に焼けて肌黒く、深いシワだらけの顔に、小柄ながら骨太な感じで…

農業の片手間に、ここでみたらしや大判焼きを焼いて、周辺の
農家の人たちや、僕のような通りすがりの客に食べさせているの
かも知れません。

このうどんは、どんな経緯でメニューに加えたのか…

それはわかりませんが、鶏肉、長ねぎ、しめじと言った、特別な
具材ではないけれど、こんなにたくさん…

このうどん、このお婆さんの人柄そのもの…って感じでした。
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