自然の流れに逆らうと･･

僕の勤め先は零細な建設会社ですが、大手ゼネコンが請けた
大規模な土木工事を孫の孫請けとして手伝うことがあります。

高速道路の建設、河川整備、工業用地への再開発など…

山を削ったり、川の流れを変えてしまったり…

自然に逆らう行為、または、自然を壊す行為とも言えるかも
知れません。

　　この現場で1ヵ月働いて
　　ナンボや！

など、お金を稼ぐためと割り切っている人も多いですが、でも、
何となく後ろめたさを感じるモノです。。。

最近、兵庫県姫路市の北部にある山林に、太陽光発電所を建設
する計画が浮上したものの、地域住民が反対していると言う
報道がありました。

太陽光発電所＝メガソーラーを巡っては、再生可能エネルギーの
固定価格買い取り制度なるものが開始されて以降、全国で建設が
相次ぎ、そのたび、住民の方々との間でトラブルのタネにもなって
きました。

　　自然の景観を損なう！

　　住環境に影響を及ぼす！

　　災害、防災上の問題あり！

それらの理由で、建設計画を阻止しようという動きがあるわけです。

まぁ…、自然のエネルギーである太陽光を活用しようと言う計画
ですが、これが却って自然環境、生活環境にマイナスとなって
しまうのは何とも皮肉なモンで。。。

でも、確かに…

山林を大規模な造成、伐採して建設を進めることになりますから、
土砂災害の恐れがあるほか、山々の保水能力が失われ、自然環境に
影響を与えます。

これは建設を進めようとする側の人間にはわかりづらい。。。

過去に、土砂崩れや河川氾濫と言った災害を経験したことのある、
ここの地域住民だからこそ、わかることなのです。

　　メガソーラー自体については大いに結構！
　　しかし、自然に手を加えることで、
　　新たな問題が生まれる！

ってコトです。

自然に逆らうことは、自分の首を絞めることにもなるようで…

人間に比べたら、はるかに程度の低い動物、さらに、小さな虫や
名も知らぬ草木でさえ、自然に逆らうことなく、自然に合わせて
生きていますが…

これほど高度な生き物である人間だけは、自然の流れに逆らわ
ないと生きていけないようで。。。

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タグ：メガソーラー 自然