笹やん 司令塔
バイト先の冷凍食品センターで、新人社員であり、最年少社員
でもあるオーシバさんがミスをしてしまいました。。
オーシバさん、早速やってくれました！
痛恨のミスです！
「仕分け間違い」というヤツで、商品を納品店舗ごとに仕分ける
作業中に、納品店舗を間違えて仕分けてしまったようで。。。
現在、オーシバさんは見習い期間と言うことで、笹やんの下で、
バイトたちに混じって作業をしているのですが…
午前10時頃…
笹やん担当の納品先である回転寿司チェーン店「玉野店」から、
オーダーしたはずのサーモンが
来てないゾ！
と連絡を受け…
それから15分後に、同じく回転寿司チェーン「玉野井店」から、
注文していないサーモン、
届いてるけど･･
そんな連絡が入りました。
ある程度、慣れたバイトなら気を付けるのですが、この回転寿司
には「玉野店」「玉野井店」がありまして…
チラッと仕分票を見ただけで仕分けしてしまうと、間違えやすい
店舗なのです。
で…
どうやら、本来ならば玉野店に納品するはずのサーモンを、
間違えて玉野井店に仕分けてしまい、そのまま納品されて
しまったわけです。。。
店舗から連絡を受け、笹やんは仕分票を確認しながら、
ったく、誰だ！
前から「玉野」と「玉野井」は
気をつけろって言ってンだろーが！
と、声を荒げています。。
しかし、勘弁してほしいッスね。
紛らわしい…。
笹やんの横に立ち、呑気な顔つきで、そんなことを言う
オーシバさん。
そんなコト言ったって仕方ないやろ。
そういう地名の場所に店を構えたンやから…。
そう言って、笹やんは荒々しく仕分票をめくっています。
パラッパラッ！ パラッ！
やがて、仕分票をめくる手を止めると…
パシッ！
いきなりオーシバさんの頭をはたく笹やん。。
ビックリした顔で笹やんを見るオーシバさん。。
オマエやないか！
コラッ！
そう言って、笹やんは仕分票を、オーシバさんの顔へ
突きつけるように見せました。
これ見ろ！
オマエが仕分けたンやないか！
ここにオマエのサイン、書いて
あるやないか！
オーシバさんは、突きつけられた仕分票を見つめると、
あ…、ホントだ。。
僕ですね…。
ニタ～ッと笑って誤魔化しています。
パシッ！
もう一度、オーシバさんの頭をはたく笹やん。。
この漫才的と言いますか、新喜劇的なシーンに、僕らは
堪え切れず笑い出しました。。。
僕ですね…じゃねーわっ！
前から言ったやろ！
この回転寿司屋は「玉野」と
「玉野井」があるから
気ィつけろって！
オーシバさんを叱りつける笹やん。
少し申し訳なさそうな顔で、オーシバさんはペコペコと
無言で頭を下げていましたが…
ぷるぷるっ…
やがて、小さく2、3度、首を振るオーシバさん。
彼は片頭痛が持病であると言っており、それで笹やんから、
ヘンズツー
と呼ばれることもあります。。。
首を少し振ったオーシバさんを見て、
何や？
オメー、また得意のヘンズツーか？
そう言う笹やん。
はい、少し頭が…
ちょっと休んでイイですか？
逃げる気か！？
オメー、玉野と玉野井に行って
商品をちゃんと納めて来んか！
いや～、ちょっとムリっぽいです。
それに玉野とか、どこにあるか
知らないし…。
地図書いてやるから
行ってこい！
そんなに難しい道じゃねーから！
そんなやり取りに、僕らは、すっかり気をほぐして笑って
いると、そこへセンター長がやって来ました。
おいっ、笹○！
玉野井店から催促の電話、入ってきたゾ！
せめて正午までには納品してくれと
言ってきた。
センター長が、笹やんに言いました。
笹やんは、センター長の方へ顔を向けると、
今、このオーシバに配達に
行かせようとしているところで…
この野郎、ヘンズツーとか
ぬかしやがって…
オーシバさんを指差しながら、そんな説明をしました。
まだここに来て1ヵ月も経たん
オーシバに行かせるのは無理だ。
おまえ、行ってやれ。
センター長が、笹やんに言うと、
は…？
いやいや…
って言うか、オーシバが仕分けミスを
したわけで、ここはオーシバに
行かせないと…
笹やんは、そう言って抵抗します。
正午までに間に合わせんとアカンから、
今回はオマエ、行ってこい！
いやいや…
ここはオーシバに、社員としての
自覚を持たせる意味でも…
社員としての自覚…？
オマエの口から、そんなセリフが
出て来るとは思わんかったわ！
って、どーゆー意味ですか！？
この間、オーシバさんは、ボ～～ッとした様子で、
ただ突っ立って聞いているだけ。。。
オマエ、自分の立場が
わかっとるンか！？
なぁ？
オメーは司令塔やぞ！
なぁ？
オーシバを責める前に、自分の管轄の
作業状況を見て、指導監督するだけじゃなく、
事前に注意すべきことを情報として
周知徹底させることがオメーの立場やろ！
オメーこそ、司令塔としての自覚がないやろ！
センター長の攻撃に、笹やんは苦々しい顔つき。。。
だいたいオメー、仕分け後に
検品することになっとるやろ！？
なぁ？
特に玉野と玉野井の2店舗は
仕分け後の検品で、仕分けミスを
防げって言っとるにもかかわらず！
オメーが、ちゃんと検品してたら、
こんな間違いは起こらんかったンや！
やることをやれっつーの！
･･････････････････
･･･････････････
痛いところを突かれた笹やん、無言のままセンター長を
見ているだけです。。
そう言う意味でもオメーは、
司令塔としての立場で仕事に
当たれと言っとるンや！
それを何もかも野放し状態にして…
オッと…
もう11時やないか！
笹○！
オメーが玉野井店へ行ってサーモンを
引き取って、それを玉野店へ納めて来い！
早く行け！
･･････････････････
･･･････････････
笹やん、わずかに険しい目になり、センター長を無言で
見つめるのでした。
その目は、こう言っているように見えました。
そもそも、ここの司令塔は
オマエではないか。
オマエこそ、その自覚がないではないか。
そして、ここの全てのことを野放し状態に
しているのもオマエではないか。
にほんブログ村
でもあるオーシバさんがミスをしてしまいました。。
オーシバさん、早速やってくれました！
痛恨のミスです！
「仕分け間違い」というヤツで、商品を納品店舗ごとに仕分ける
作業中に、納品店舗を間違えて仕分けてしまったようで。。。
現在、オーシバさんは見習い期間と言うことで、笹やんの下で、
バイトたちに混じって作業をしているのですが…
午前10時頃…
笹やん担当の納品先である回転寿司チェーン店「玉野店」から、
オーダーしたはずのサーモンが
来てないゾ！
と連絡を受け…
それから15分後に、同じく回転寿司チェーン「玉野井店」から、
注文していないサーモン、
届いてるけど･･
そんな連絡が入りました。
ある程度、慣れたバイトなら気を付けるのですが、この回転寿司
には「玉野店」「玉野井店」がありまして…
チラッと仕分票を見ただけで仕分けしてしまうと、間違えやすい
店舗なのです。
で…
どうやら、本来ならば玉野店に納品するはずのサーモンを、
間違えて玉野井店に仕分けてしまい、そのまま納品されて
しまったわけです。。。
店舗から連絡を受け、笹やんは仕分票を確認しながら、
ったく、誰だ！
前から「玉野」と「玉野井」は
気をつけろって言ってンだろーが！
と、声を荒げています。。
しかし、勘弁してほしいッスね。
紛らわしい…。
笹やんの横に立ち、呑気な顔つきで、そんなことを言う
オーシバさん。
そんなコト言ったって仕方ないやろ。
そういう地名の場所に店を構えたンやから…。
そう言って、笹やんは荒々しく仕分票をめくっています。
パラッパラッ！ パラッ！
やがて、仕分票をめくる手を止めると…
パシッ！
いきなりオーシバさんの頭をはたく笹やん。。
ビックリした顔で笹やんを見るオーシバさん。。
オマエやないか！
コラッ！
そう言って、笹やんは仕分票を、オーシバさんの顔へ
突きつけるように見せました。
これ見ろ！
オマエが仕分けたンやないか！
ここにオマエのサイン、書いて
あるやないか！
オーシバさんは、突きつけられた仕分票を見つめると、
あ…、ホントだ。。
僕ですね…。
ニタ～ッと笑って誤魔化しています。
パシッ！
もう一度、オーシバさんの頭をはたく笹やん。。
この漫才的と言いますか、新喜劇的なシーンに、僕らは
堪え切れず笑い出しました。。。
僕ですね…じゃねーわっ！
前から言ったやろ！
この回転寿司屋は「玉野」と
「玉野井」があるから
気ィつけろって！
オーシバさんを叱りつける笹やん。
少し申し訳なさそうな顔で、オーシバさんはペコペコと
無言で頭を下げていましたが…
ぷるぷるっ…
やがて、小さく2、3度、首を振るオーシバさん。
彼は片頭痛が持病であると言っており、それで笹やんから、
ヘンズツー
と呼ばれることもあります。。。
首を少し振ったオーシバさんを見て、
何や？
オメー、また得意のヘンズツーか？
そう言う笹やん。
はい、少し頭が…
ちょっと休んでイイですか？
逃げる気か！？
オメー、玉野と玉野井に行って
商品をちゃんと納めて来んか！
いや～、ちょっとムリっぽいです。
それに玉野とか、どこにあるか
知らないし…。
地図書いてやるから
行ってこい！
そんなに難しい道じゃねーから！
そんなやり取りに、僕らは、すっかり気をほぐして笑って
いると、そこへセンター長がやって来ました。
おいっ、笹○！
玉野井店から催促の電話、入ってきたゾ！
せめて正午までには納品してくれと
言ってきた。
センター長が、笹やんに言いました。
笹やんは、センター長の方へ顔を向けると、
今、このオーシバに配達に
行かせようとしているところで…
この野郎、ヘンズツーとか
ぬかしやがって…
オーシバさんを指差しながら、そんな説明をしました。
まだここに来て1ヵ月も経たん
オーシバに行かせるのは無理だ。
おまえ、行ってやれ。
センター長が、笹やんに言うと、
は…？
いやいや…
って言うか、オーシバが仕分けミスを
したわけで、ここはオーシバに
行かせないと…
笹やんは、そう言って抵抗します。
正午までに間に合わせんとアカンから、
今回はオマエ、行ってこい！
いやいや…
ここはオーシバに、社員としての
自覚を持たせる意味でも…
社員としての自覚…？
オマエの口から、そんなセリフが
出て来るとは思わんかったわ！
って、どーゆー意味ですか！？
この間、オーシバさんは、ボ～～ッとした様子で、
ただ突っ立って聞いているだけ。。。
オマエ、自分の立場が
わかっとるンか！？
なぁ？
オメーは司令塔やぞ！
なぁ？
オーシバを責める前に、自分の管轄の
作業状況を見て、指導監督するだけじゃなく、
事前に注意すべきことを情報として
周知徹底させることがオメーの立場やろ！
オメーこそ、司令塔としての自覚がないやろ！
センター長の攻撃に、笹やんは苦々しい顔つき。。。
だいたいオメー、仕分け後に
検品することになっとるやろ！？
なぁ？
特に玉野と玉野井の2店舗は
仕分け後の検品で、仕分けミスを
防げって言っとるにもかかわらず！
オメーが、ちゃんと検品してたら、
こんな間違いは起こらんかったンや！
やることをやれっつーの！
･･････････････････
･･･････････････
痛いところを突かれた笹やん、無言のままセンター長を
見ているだけです。。
そう言う意味でもオメーは、
司令塔としての立場で仕事に
当たれと言っとるンや！
それを何もかも野放し状態にして…
オッと…
もう11時やないか！
笹○！
オメーが玉野井店へ行ってサーモンを
引き取って、それを玉野店へ納めて来い！
早く行け！
･･････････････････
･･･････････････
笹やん、わずかに険しい目になり、センター長を無言で
見つめるのでした。
その目は、こう言っているように見えました。
そもそも、ここの司令塔は
オマエではないか。
オマエこそ、その自覚がないではないか。
そして、ここの全てのことを野放し状態に
しているのもオマエではないか。
にほんブログ村
Facebook コメント
コメント 0