善悪の判断ができないのであれば…：底辺生活：SSブログ

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善悪の判断ができないのであれば… [編集]

もう2年近く前のことになりますが、大阪市内で、こんな事件が
ありました。

食料品を販売している個人商店で、71歳の男性客が万引をしました。

盗んだのは大根の漬物2袋。

金額にして500円ほど。

ですが、金額の大小に関わらず万引は犯罪です。

で…

この男性は窃盗罪に問われ、大阪地裁で判決公判が開かれたわけ
ですが…

裁判官は、彼に責任能力がないとして、求刑は懲役1年未満
でしたが、無罪ということで。。

どうやら、この71歳の男性、認知症を患っておりまして…

万引をした当時、善悪の判断ができない心神喪失状態だった
可能性があったようで…

と言いますのも、商店に入り込むや、店主の面前で堂々と漬物を
盗んで行ったとのこと。。。

実際、精神鑑定結果では中等度から重症の認知症と診断。。。

ってコトで、本人に罪の意識があったとは認め難いと結論づけ
られたわけです。

以上…

　　いやぁ～、ヨカッタ☆
　　ヨカッタ☆

で済ませてよいのか…

　　ま…、重症の認知症じゃ
　　しょうがねーわナ…。

で終わらせてよいのか…

　　本人に罪の意識があろうがなかろうが、
　　商店は窃盗被害を受けたんだから、
　　そこはちゃんと償ってもらわないと！

であるべきなのか…。

コレ、今後の課題的事件だと思うんです。

まだまだ高齢化が進むわけで、それだけ認知症患者も増えていく
可能性がありますし…

認知症のもと、いろいろな犯罪が行われる可能性もあり…

罪の意識が無ければ、それでイイのか？

善悪の判断ができないのであれば、一般に悪いと判断される
ことをしてもイイのか？

漬物2袋だから許されるのか？

500円くらいならイイのか？

これが数十万円する宝石類だったら…？

窃盗じゃなく傷害、それより最悪の殺人だったら…？

なお、この裁判の後、弁護人がこう語っていたそうです。

　　認知症患者による犯罪を通常の
　　刑事手続きの流れに乗せて
　　しまうことに課題がある！

う～ん、確かに…

それじゃ、この先、認知症患者特別刑法…みたいな特定法案が
生まれるんでしょうか？

この大阪の小さな事件、近い未来の大きな課題だと思ったです。

あと、ついでに気になったのが…

その大根の漬物って、たくあんですか？

べったら漬？　シンプルにぬか漬とか…？